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2020年4月2日(木)

学校の苦悩 “この1年 どうしたら…”

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、学校再開をめぐって、今後は各自治体や学校ごとに新学期以降の対応を判断していくことになっています。学校側からはどう感染を防ぐかという課題に加えて、今後1年間の学校のスケジュールをどうしていくのかという懸念の声が上がっています。

休校延長 再開後どうする?

都内にある私立の中高一貫校です。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当初決めていた4月初旬からの再開予定を変更し、大型連休が終わるまで休校とすることにしました。この日の職員会議では、再開後の学校をどうしていくのかについて、さまざまな声があがりました。

「理科はどちらかというと実技が多いので、授業数をすごく重視します。授業数をできるだけ確保する方向で動いていただきたい。」

休校が長引いたとしても年間の授業数は確保すべきだという意見の一方で、授業時間以外のものも大切にすべきだという声も…。

「せめて行事に関しては学校でうまく工夫をして、行事の内容を見直して立案ができるのであれば延期でなんとか立案したい。」

「(新しい高校1年生は)中学校の卒業式もなくセレモニーが中止になっている学年なので、入学式はやってあげたいなという気持ちはある。」

この学校は、文化祭や体育祭、芸術鑑賞会、大学訪問など、1年を通してさまざまな行事が予定されています。こうした行事を通じて、子どもたちの社会性や協調性、感受性を育みたいとしています。

中央大学附属中・高 頓野綾子行事部主任
「卒業生に話を聞くと“体育祭や文化祭でいろいろな経験ができてよかった”と、ずいぶん大人になって言う生徒も多いので、なるべく準備をしてあげたい。」

問われる学校のあり方

現時点では例年より1か月短くなってしまった、この学校の1年。限られた時間の中で何を優先していくのか。学校は1年間の計画そのものの見直しを迫られています。

中央大学附属高 古澤康久教頭
「この学校生活を営んでいくなかで、共に学んだり、クラブ活動や学校行事をしていくことが社会性の育成に必要だと思っていますので、それが滞ってしまうのは非常に大きいです。学校そのものがどうあるべきか問われる感じがします。」

これまでは、いつ・どうやって学校を再開させるかが大きな焦点でしたが、再開した後の生徒たちの学校生活をどう守っていくのか、いま、大きな課題が教育現場に突きつけられています。

取材:塩田慎二アナウンサー・田淵奈央ディレクター・高秀侑ディレクター

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