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2020年4月9日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.3

皆さんから多く寄せられた質問にお答えします。
今回はこちらです。
◆“接触8割減”を具体的に知りたい。
◆BCG接種の国で死者少ない?

Q:「人との接触を8割減らすと新型コロナウイルスは収束に向かう」とされているが、どんな接触をどう減らせばいいのか?

A:シミュレーションを行った厚生労働省のクラスター対策班のメンバー、西浦博教授によりますと、減らす必要がある接触とは、屋内で行う会話などだということです。「屋内でのちょっとした会話も減らすべき接触と考えてほしい」と話しています。
一方で、屋外で行う散歩やジョギングなどは感染のリスクが低いため、含まれないということです。

「8割減らす」とは具体的にどういうことなのか。西浦教授は「ふだん10人に会っていたとしたら、8人とは会わないようにするということだ。さらに、感染リスクが高いとわかっている夜の接待飲食の店や飲み会で使う居酒屋、ライブハウスやスポーツジムなどでの接触は、100%に近い形で減らしてもらいたい」と呼びかけています。
また、新型コロナウイルス対策にあたる政府の専門家会議の尾身茂副座長は、「夜の接待飲食の店や、『密閉・密集・密接』の環境での接触は10割、外出は8割減らす。1日に5回出かけていたとしたら1回にする。仕事では、まずは4割減らして、6割、8割と段階的に接触を減らす。全体で、人と人との接触を8割減らしてもらいたい」と話しています。西浦教授によりますと、接触を8割減らすことができれば1か月後には目に見える効果が出ると期待できるということです。

Q:結核予防のBCGを接種している国では亡くなる人が少ないと聞いたが、本当?

A:BCGは、ヒトの結核菌に近いウシの結核菌を弱めて作られた結核を予防するワクチンです。
日本ではすべての0歳児を対象に定期接種が行われていますが、海外では、国や地域ごとに異なっています。
アメリカやイタリアなどでは、一律の接種を行っていません。
最近、海外の研究者から、「BCGの定期接種を行っているところでは新型コロナウイルスで亡くなる人の数が少ない傾向にあるのでは」という指摘が出ています。
オーストラリアやオランダなどでは新型コロナウイルスの感染や重症化の予防とBCGが関係しているのかを調べる臨床研究が行われています。

オランダで臨床研究を進めているラドバウド大学のミハイ・ネテア教授は、「BCGに効果があるか現時点で科学的にはわかっていない。(新型コロナウイルスの予防などを目的に)現時点でワケチンを接種する理由はない。臨床研究の結果を待つ必要がある」と話しています。日本ワクチン学会は、BCGが有効かどうかは科学的に確認されておらず、現時点では推奨されないとしています。

ただ、ワクチンの製造会社によりますと、日本国内で接種を希望する大人が増え、先月(3月)30日以降、通常の3倍の発注があったということです。
ワクチンは、すぐには増産できないことなどから通常想定していない利用が相次ぐと、必要な乳児にワクチンが届かない事態になってしまうとしています。また、仮に新型コロナウイルスの感染予防効果があったとしても大人が接種する意味合いは薄いとされています。
国内では、▼ほぼすべての人が子どもの頃にワクチンを接種しているか▼接種のない時代に生まれた高齢者も一度は結核菌に感染しているケースが多いためです。

日本ワクチン学会は、BCGは主に乳幼児のためのワクチンで高齢者が接種することについては効果や安全性が確認されていないと指摘しています。
日本ワクチン学会の岡田賢司理事長は、「現在、ワクチンの出荷制限がかかっている。本来の目的である、乳幼児の重症の結核を防ぐことができなくなるリスクがあることを知ってもらいたい」と話しています。
厚生労働省は、ツイッターで「このままだと乳児の接種が制限される恐れがある」として、慎重な行動を呼びかけています。

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