これまでの放送

2020年4月26日(日)

アフリカの感染拡大を防げ!奮闘する日本人

今、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているアフリカ。感染者の数は3万人に迫っています(WHO 24日時点)。WHO=世界保健機構も、医療体制がぜい弱な国が多いアフリカ諸国での感染拡大に危機感を表しています。
こうした感染拡大への懸念の他にもう一つ、アフリカで問題となっているのが、欧米などの援助機関からの支援が減っていることです。東アフリカ・ウガンダでは、支援をしていた関係者が新型コロナウイルスの影響で相次いで母国に帰っています。そうした中、現地に残って支援を続ける日本人がいます。その活動を追いました。

<この記事のポイント>
◆援助機関からの支援が減る現状
◆医療体制がぜい弱な中で迫る感染爆発の危機
◆“今こそ国際協力を” 感染拡大防止のために奮闘する日本人

支援減る難民居住区

隣国から140万人以上の難民を受け入れているウガンダ。紛争が続く南スーダンの国境近くにあるウガンダのパギリニア難民居住区には、多くの難民が身を寄せています。しかし、支援をしていた関係者が新型コロナウイルスの影響で相次いで帰国。国外からの物資の供給も滞りがちになり、国連からの食料援助も3割削減される状況になっています。

現地で支援活動を続ける小川真吾さんです。
ウガンダで15年以上にわたって難民や元子ども兵士の社会復帰支援の活動を続けてきました。
他のNGOが活動を休止するなか、現地の状況を少しでも知ってもらおうと、自ら撮影した映像をホームページで発信し、支援の呼びかけを行っています。

NPОテラ・ルネッサンス 小川真吾さん
「今この状況で食料援助も減り、生計支援も減る中で、今こそ国際協力、NGOをやっている われわれ自身が今ここでやるべきことがたくさんある。生計向上のNGOもかなり撤退しているので、難民の方々の生活っていうのはかなり苦しくなっています。」

急速にすすむ感染拡大 医療体制がぜい弱な中で迫る危機

今、小川さんが懸念しているのが、ウガンダ国内でも感染が広がり始めていることです。
ウガンダでは、国境を封鎖したり、住民たちの外出を禁止したりするなど、厳しい対策が行われてきました。しかし、25日時点で すでに75人の感染者を確認(ウガンダ保健省発表)。重症化したときに対応できる高度な医療機器がないため、地元の医師は危機感を強めています。

地域の診療所 ペボロ医師
「この地域では中心部の病院でもICUのベッドは7床ほどです。そのため、今感染が拡大したら受け入れられるのは極めて少ない人数です。多くの人が新型コロナウイルスで亡くなることになるでしょう。」

“今こそ国際協力を” 感染拡大防止のために新たな支援

そして今、小川さんは感染予防のために新たな支援に乗り出しています。
この日、向かったのは街の中心にある市場。チラシやポスターをつくり、人との距離を取ること、手を洗うことなど基本的な予防方法を伝えました。

また、水道が整っていないところが多いため、蛇口付きのバケツも配っています。石けんと共に設置して、手洗いの習慣をつけてもらおうというものです。

NPОテラ・ルネッサンス 小川真吾さん
「予防の啓発活動を今やっておくことで、かなりの効果が出る。逆にいうと今やっておかないと取り返しのつかないことになるという思いがあります。コロナの問題というのは国境を超えている問題ですので、日本で頑張っていらっしゃる方々と同じ思いを持って、私もこちらで頑張っていきたいなというふうに思っています。」

現地では、食料などの支援の不足から、栄養失調が増えていて感染を拡大させるおそれも出ています。そうした事態を防ぐためにも今こそ国際社会の継続的な支援が必要です。

取材:吉岡礼美ディレクター

Page Top