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2020年4月30日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.6

新型コロナウイルスについて皆さんから寄せられた多くの質問から、今回はこちらの3つをお伝えします。

◆8割減らす“接触”とはどの程度の接触?「濃厚接触者」とは違うの?
◆お金で感染?物の表面についたウイルスはどれくらい残るのか。
◆「フェイスシールド」はマスクの代わりになるの?使う場合の注意点は?

Q:「接触を8割減らす」と言われていますが、どの程度の接触のことを指しているのでしょうか。「濃厚接触」とは違うのでしょうか?

まず「接触」について。

厚生労働省クラスター対策班のメンバー、西浦博教授が感染拡大を抑えるために減らす必要のある「接触」の例として挙げているのが、▼短くても屋内で交わされる会話▼体が触れあう身体的な接触です。
一方で、「接触に含まない」としているのが感染のリスクが低い、▼屋外での散歩▼ジョギングなどの活動です。ただ、「屋外ならよい」というわけではありません。

週末の公園などで多くの人が集まると接触する機会が増えます。感染が広がりやすいいわゆる「3つの密」のうち「密集」や「密接」の条件が満たされることになります。

西浦教授は「屋外の公園であっても たくさん人が集まって長い時間を過ごすようでは本末転倒になってしまう。ほかの人と接触する場は避けてほしい」と注意を呼びかけています。
次に「濃厚接触」についてです。

国立感染症研究所は、「患者が発症する2日前から1メートル以内で15分以上接触した人」などが「濃厚接触者」にあたると定義しています。ただ、この場合でも患者がマスクの着用や手の消毒など周囲を感染させない対策を取っていたときは濃厚接触した人にはあたらないとしています。

Q:お金のやりとりで感染することはありますか?物の表面に付いたウイルスはどのくらい生きているのか、教えてください。

新型コロナウイルスが物の表面に付いた場合、どれぐらいの期間残るのかについてアメリカ国立衛生研究所などの研究グループが論文を発表しています。物の表面に付いたウイルスは時間とともに大幅に減っていきます。

▼銅では4時間後▼ボール紙では24時間後にはウイルスは検出されなくなりました。

一方で、▼プラスチックでは72時間▼ステンレスでは48時間たってもウイルスが残っていたということです。
お金の場合はどうでしょうか。紙幣は紙でできていて、硬貨は銅などで造られています。銅は4時間後にウイルスが検出されなくなったとされていますが。お金のやりとりで感染のリスクはあるのか、感染症の制御に詳しい愛知医科大学の三鴨廣繁教授に聞きました。

三鴨教授は、「ウイルスの量によっても状況は違ってくるが、感染した人がウイルスがついた手で紙幣や硬貨をさわった場合、一定期間ウイルスは残っている可能性はあると考えたほうがよい」としています。

また、「感染を予防するには、お金をさわったら口や鼻に触る前に石けんを使った手洗いやアルコール消毒液などでの手指消毒を徹底することが重要だ」と話しています。

Q:医療機関などで使われている、顔を覆うカバー「フェイスシールド」はマスクの代わりに使えるのでしょうか。使う際はどのようなことに注意すればよいのでしょうか?

「フェイスシールド」は顔全体を覆い、主に目の粘膜にウイルスが入り込むことなどを防ぐために使うもので、医療機関では必ず医療用マスクとセットで使われています。「フェイスシールド」をマスクの代わりに使えるのか、感染症の予防が専門の菅原えりさ教授に聞きました。

菅原教授は、人に感染させないという観点からは布製のマスクなどと同様に近い距離で話をしなければならないときに つばなどが相手にかからないようにするといった効果はあるのではないかとしています。

しかし予防の観点からは、マスクをせずに「フェイスシールド」だけを使っても自分の手が鼻や口に触れるのを防ぐ効果はあるものの、空気中に浮遊するウイルスが口や鼻に入り込むことは防げないということです。

その上で注意点として、ウイルスなどが付くおそれのある外側の表面を触らないこと。使用後はアルコールで拭き取ったり洗剤で洗ったりして、そのまま放置しないことなどをあげています。

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