これまでの放送

2020年5月7日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.7

新型コロナウイルスについて皆さんから寄せられた多くの質問から、今回はこちらの3つをお伝えします。
◆抗体の「あり・なし」とPCR検査の「陽性・陰性」とはどういう関係?
◆マスクに感染防止の効果はあるのか?
◆「布マスク」を洗濯する方法は?

Q:「抗体のあり・なし」と、PCR検査の「陽性・陰性」とはどういう関係があるのでしょうか?

まず、抗体検査について見ていきます。

この検査はウイルスなどに感染したあとで それを排除しようと血液中にある免疫を担う細胞が作り出す「抗体」というたんぱく質の有無を調べる検査です。イラストのように血液を数滴採取し、キットを使って調べます。ただ、抗体が作られるには時間がかかるため、感染してもすぐには検査で検出することができません。

国立感染症研究所は、市販されている抗体検査キットを使って新型コロナウイルスに感染した人の血液を調べました。ほぼすべての検体から抗体が検出できたのは、発症後2週間たってからでした。
ただ、抗体検査には次のような指摘もあります。

精度が十分か検証されていないほか、対象となる人を完全に無作為で選んでいないケースもあるということです。そのため、感染の実態がどこまで正確に反映されているか分からないということです。

PCR検査について。

この検査では、検査を行った時点でウイルスに感染しているかどうかが高い精度で分かります。検査で「陽性」というのは、その時点で体内にウイルスがあることを示します。ただ、その状態では抗体検査で調べる対象の抗体はまだできていないので、抗体が検出されないことが多いと考えられています。これに対し、PCR検査の「陰性」というのは感染していない。あるいは感染した後にウイルスが体から排除されている可能性があります。この場合、抗体検査で抗体が検出されることもあります。
一方で新たな検査の開発も進められています。この検査は感染した直後に血液中に現れるとされる別の抗体を検出できるというものです。

実用化されればPCR検査の代わりになると期待されていますが、精度に関して課題があるとされています。

Q:医療従事者はマスクをつけていたと思いますが、それでも医師や看護師が感染したというニュースをみかけます。マスクに感染防止の効果はあるのでしょうか?実際のところを教えてください。

まず「一般的な使い捨てマスク」はウイルスが入ってくるのを十分に防ぐことはできないため、仮に予防の効果があったとしてもかなり限定的だと考えられています。

医療の現場では、さまざまな専門的な対策と組み合わせてマスクを着用していますが、マスクだけでは大きな予防効果は期待できないとされています。
では、集中治療の際などに使われる「N95」と呼ばれる医療用の高性能マスクはどうなのでしょうか。

このマスクはウイルスを遮断することができます。ただ、つけると息苦しくなるなど使い方が難しく、事前に使用法を十分に習熟しておく必要があるとされています。
一方で、ウイルスに感染した人がマスクをつけるとウイルスを広げるリスクが大きく減るとされています。

せきやくしゃみで飛び散る飛沫をはじめ、会話などで出てくるごく小さな飛沫も大幅に減らすことができるとされているからです。

政府の専門家会議の尾身茂副座長は「ウイルスを広げるリスクを減らすため、症状のあるなしに関係なくマスクをしてほしい」と話しています。

Q:「布マスク」は繰り返し使えるとして配られていますが、洗濯する方法を教えてください。

洗濯の注意点は、「強く洗わないこと」です。

厚生労働省によりますと、まず水と洗剤を入れたおけに布マスクを10分ほどつけます。洗剤の量は製品によって違いますが、一般的には2リットルの水に対し、0.7グラム、小さいスプーンに半分ほどだということです。その後、手で軽く押し洗いしてほしいということです。洗った後は、水だけ入れたおけにつけて十分にすすぎます。

洗濯機で洗いたい場合は、マスクを同じような大きさのネットに入れて洗濯機で洗ってほしいということです。

そして乾かす際には、清潔なタオルで水気を取ったあと、陰干しで自然乾燥させます。

厚生労働省によりますと、洗濯は1日1回行うのが望ましく、形が崩れてきたら使用を避けてほしいとしています。

Page Top