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2020年5月14日(木)

ドライブスルーで魚が買える

東京の築地場外市場の近くにある魚の卸売り会社が先週、ドライブスルー方式の鮮魚店を始めました。本来は飲食店にいくはずだったマグロや干物などを通常より安い価格で一般の家庭に向けて販売します。
飲食店の休業や営業時間の短縮による影響をくい止めることが目的です。

<この記事のボイント>
◆東京・中央区で先週土曜日から「ドライブスルー魚屋」がオープン。
◆運営しているのは、飲食店に向けて魚を卸す会社。
◆飲食店の休業などで在庫になっている魚を安く販売して水産業界を支えたいという。

ドライブスルー魚屋がオープン

「ドライブスルー魚屋」は週3回、魚の冷凍庫の目の前で行われています。販売されているのは、ホッケやサバなどの干物が20枚以上入ったセットや本マグロの中トロも含めてマグロが1キロ以上入ったセットなど。インターネットで予約でき、価格もふつうに買うより3割ほど安いといいます。積み込みも販売員まかせでOK。5月12日は800セット、あわせて300万円分を超える魚が売れました。

買い物客
「マグロのセットを買いました。楽しみです。」
「人との接触も少なく、積んでくれるので感染予防にはとてもいいと思います。」

在庫で眠っている魚を動かせ

ドライブスルー魚屋を始めたのは飲食店向けに魚を卸している会社です。飲食店の休業や営業時間の短縮によって食べられる魚が在庫になったまま眠っているといいます。在庫が増えてしまった理由は、冷凍の魚や干物の取り引きの仕方が関係しています。数か月から1年分をまとめて購入することも少なくないのです。

たとえぱドライブスルーで販売しているセットの目玉商品、ホッケは2月の安かった時期に大量に購入しました。しかし3月以降、飲食店に卸す魚は およそ9割減の状況です。

かいせい物産 宮﨑成人社長
「在庫は滞留していく一方。次の契約や賞味期限の問題もある。なんとか流して売っていかないとあとでどんどん詰まってくる。」

ドライブスルー魚屋のセットには、一般家庭にも人気があるマグロやイクラ、在庫を減らしておきたい干物などを優先して選びました。次の16日土曜日の販売分は、すでに予約注文の受付をストップするほど人気です。会社では水産業界のためにも続けていきたいとしています。

かいせい物産 宮﨑成人社長
「われわれが止まるということは、問屋さん、メーカーさん、漁師さんなど すべてが止まってくる。消費に回していくというのは絶対大事です。」

現在、ドライブスルー魚屋を行っているのは東京のみですが、5月16日から千葉県と愛知県で、5月19日から富山県と大阪府でも始まる予定になっています。

取材:岡本直史ディレクター
   大坂英俊ディレクター

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