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2020年5月28日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.10

皆さんから寄せられた質問からこちらの3つの質問に答えます。
◆学校給食の注意点は?
◆紫外線・オゾンガスは新型コロナウイルスに効果ある?
◆緊急事態宣言解除後も手洗いは必要?

Q:来月から学校給食が始まるところもあり、子どもたちが配膳する際の感染リスクが心配です。どんなことに注意したらいいですか?

感染症学が専門の國島広之教授に聞きました。

まず、給食の前に大切なのが給食当番の子どもたちだけでなく、全員が石けんでしっかりと手を洗うことだということです。そして、配膳の際に注意が必要なのがトングやおたまなどです。

NHKは國島教授と共同で、ビュッフェ形式の食事を再現した実験を行いました。

感染者に見立てた1人の参加者の手のひらにウイルスの代わりに蛍光塗料を塗って食事をしてもらいました。すると30分後には、参加した10人全員の手に塗料が付着していました。この塗料、トングなどをみんなが使ったことで広がっていました。

給食の場合もトングやおたまに全員が触るのではなく、給食当番に限るとよいということです。また、マスクを着けることでも感染リスクを減らせるということです。そして、給食を食べる際には教室の窓を開けたり、子どもたちどうしの距離をあけたりするなどしてほしいとしています。

Q:太陽の紫外線やオゾンガスは新型コロナウイルス対策に効果があると聞きましたが、本当のところはどうですか?

感染症学が専門の大毛宏喜教授に聞きました。
まず、紫外線について。

紫外線は、特定の波長を高い強度であてると病気の原因となるウイルスや細菌などの感染力を失わせる効果が期待できるということです。
実は効果の高い波長の紫外線を照射する装置がすでに実用化されています。

広島大学病院では、新型コロナウイルスの患者が退院したあとの病室にこうした装置で紫外線を照射しているということです。

一方で日光の場合は同じ紫外線でもさまざまな波長が含まれていることや、強度が高くないことなどから専用の装置と同様のウイルスを壊す効果は期待できないのではということでした。

オゾンガスについてです。

国内の大学などのグループが報告した実験結果によりますと、高濃度のオゾンガスの中に新型コロナウイルスを1時間ほどさらすと感染力がなくなったということです。
ただ、大毛教授によりますと、この実験で用いられたオゾンガスの濃度は高く、人がいる場所でそのまま使うと有害とされるということです。

では一般に除菌や消臭などの用途で市販されている装置は人体に害が出ないようオゾンの濃度は高くないとみられています。
こうした濃度のオゾンガスでも新型コロナウイルスに有効かどうかは今のところ確認できなかったということです。

また消費者庁は、オゾンガスの発生装置に限らず、予防効果を掲げた商品については、科学的根拠がある商品かどうかそれぞれのメーカーなどに確認してほしいとしています。

Q:緊急事態宣言が解除されましたが、手洗いの徹底やアルコール消毒は引き続き行った方がよいのでしょうか?

続けてください。

新型コロナウイルスは、いったん感染拡大が収まったとしても再び流行するおそれがあります。韓国やシンガポールでは規制を緩めたあとに集団感染が発生したため、再び対策を強化せざるを得なくなったケースも出ています。

政府の専門家会議の提言では当分の間、常に再流行のリスクが存在するとしています。宣言が解除されたとしてもすべての都道府県で、「人との距離の確保」、「マスクの着用」、「こまめな手洗いの徹底」といった基本的な感染対策を続ける必要があると強調しています。

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