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2020年6月4日(木)

これから増える?“解除後のうつ”

緊急事態宣言の解除をうけて、会社に出勤する人が増えてきました。ただ改めて感じる出勤へのストレスを軽視すると「うつ」など心の病につながる危険があるといいます。あなたもかかるかもしれない「緊急事態宣言解除後のうつ」。早期発見のポイントをお伝えします。

1つでも当てはまるなら要注意!!

働く人の疲労について研究をしている東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長は、緊急事態宣言解除後は「こんな人がうつになりやすい」という条件を3つあげます。

1つ目の「外出自粛中はほとんどテレワークだった」という人がなぜ危ないのか。原因となるのは生活リズムの変化です。テレワーク中は、会社が始まるギリギリまで寝ていても良いため、ついつい夜更かしをしていたという方もいるのではないでしょうか。そうした生活から急に朝早く起きて通勤をはじめると自律神経の乱れを招き、うつにつながりやすいといいます。

東京睡眠・疲労クリニック 梶本修身院長
「自粛期間中は遅寝遅起きの習慣がついている人がいるかと思う。通勤によって1時間半から2時間近く早く起きなければならなくなると、自律神経系の乱れが大きくなる。うつになりやすくなる。」

“ブルーマンデー”が増える?

次に「解除後は出勤の日とテレワークの日がある」という条件が当てはまる方。休み明けの月曜日の朝などに仕事へのプレッシャーから、うつやパニックを引き起こす「ブルーマンデー症候群」の危険が増すといいます。たとえば火曜日・木曜日はテレワークを継続する、といった措置をとる場合。1日おきに「ブルーマンデー症候群」に陥る危険があるとそうです。

東京睡眠・疲労クリニック 梶本修身院長
「会社・学校に行かなきゃいけない。そのメンタル的なストレスが、前日の休みの日にのしかかってくることもある。隔日毎に行くということであれば、それを固めて週3回連続して休む方が楽かなと思います。」

頑張りすぎず、ほどほどに

最後は「がんばって自粛中の挽回をしたいと思っている」という条件にあてはまる方。無理をして頑張り続けると、自律神経に疲労が蓄積し、うつを引き起こす物質が出てしまうそうです。

気になるデータもあります。国内で4月に自殺した人の数です。
ことし(2020年)の4月はさらにガクンと減りました。新学期や新年度などストレスがかかる環境の変化が、外出自粛などで低減できていたためと梶本さんは分析しています。ここへ来て出勤や通学が始まったのは、こうした環境の変化が遅れてやってくることを意味します。そこに生活リズムの乱れも加わり、ダブルパンチになる可能性があるといいます。

東京睡眠・疲労クリニック 梶本修身院長
「テレワークと言っても休めている状態だったと思うので、最初からやればできるかもしれないことを全部やってしまうと、かなりしんどいと思う。100%の力ではなくて、ウォーミングアップのようにやるのが大事。」

そのほかに梶本さんおすすめの対処法を紹介します。
規則正しい生活はもちろんですが、朝起きてから4時間後に眠気やだるさが残っていると生活リズムが整っていない、睡眠が足りていない証拠だそうです。チェックしてみてください。またテレワークのときは歩かなくなり、通勤するときに比べ歩数が3分の1ほどになるというデータがあります。血液の循環を良くするためにも、こまめに歩くと良いということです。

取材:大槻隆行アナウンサー
   大坂英俊ディレクター

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