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技術情報

 
◆「ハイビジョン」デジタル伝送用小型エンコーダ(符号化装置)の開発
   〜ハイビジョン番組がさらに充実 〜(平成11年9月27日)


○NHKは、ハイビジョンをデジタル伝送するための小型エンコーダ(*1)を三菱電機(株)と新たに共同開発しました。

○これまでのエンコーダは、大型で重く、緊急時などに使用することは、難しい状況でした。小型化できたことで、緊急取材用ヘリコプターや緊急報道用小型車両などにも、ハイビジョンエンコーダを搭載できるようになり、今後来たるBSデジタル放送時代に向けて、ハイビジョンニュースをはじめとしたハイビジョン番組がますます充実するものと考えています。

○今回開発した装置はLSI化により、これまで使用してきたハイビジョン素材デジタル伝送用エンコーダと比べて大幅な小型軽量 化(従来機の約1/4)を実現し、運用性を高めるとともに信頼性を大幅に向上させました。また、従来機に比べて1/2以下の低価格化を実現しました。

○消費電力についても、従来機の1.2kWから200Wと大幅な低消費電力化を実現しました。

○新開発のエンコーダは、従来機の符号化モード以外に、より情報圧縮率の高い符号化モードを使用することができ、同じ伝送レートでも従来機より画質が向上します。なお新しいエンコーダは、従来機と組合わせての運用も可能です。

○また他のエンコーダと比べて、色の情報についても高画質に扱うことが可能で、ハイビジョンデジタル伝送に必要な高い映像品質が得られます。

○NHKでは今回開発したエンコーダを活用し、ますますハイビジョン番組を魅力あるものにしていくとともに、今後もこのような機器の開発に力を入れてデジタル放送に活かしていきます。

*1) エンコーダ:デジタル化された映像信号の情報量を、視覚的に品質劣化が分からないように圧縮する装置。ハイビジョン素材のデジタル伝送においては、伝送できる情報量 が限られている場合が多く、エンコーダが必要となる。




○主要諸元
TSレート 最大80Mbps
符号化モード MP@HL, SP@H14L
クロマフォーマット* 4:2:2, 4:2:0
サイズ W430×H88×D600 mm
(従来:W430×H330×D570 mm)
重量 20kg (従来 : 73kg)
消費電力 200W以下(従来 :1.2kW)
(注)
TS   :トランスポートストリーム
MP@HL :メインプロファイル@ハイレベル(1ラインのサンプル数が1920)
SP@H14L:シンプルプロファイル@ハイ1440レベル(1ラインのサンプル数が1440)
*)4:2:2モードは、輝度信号と2種類の色信号の情報量比率を示す。4:2:0モードより色信号の情報量 が多く、複数回のデジタル伝送や編集を行った場合でも、最終的に高い画質が得られる。


○符号化モード(プロファイルとレベル)について
[プロファイル]符号化方式を表す。
・Simple Profile:画質的には不利、回路規模小
・Main Profile:画質的には有利、回路規模大
[レベル]画像サイズを表す。
・Main Level:現行テレビサイズ
・High-1440 Level, High Level:ハイビジョンサイズ














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