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◆緊急報道用超小型HVリアルタイムエンコーダを開発
〜低ビットレートで画質劣化の少ないハイビジョンIP伝送を実現〜
(平成17年8月30日)


○ NHKは、(株)ビー・エイチ・エー(BHA)および米国XVD社と共同で、緊急報道を用途とした小型・軽量・省電力のハイビジョン信号の高圧縮型符号化・伝送装置を開発しました。

○ 通常、緊急報道時のハイビジョン中継には、通信衛星やFPU*1などの無線回線を使用し、それぞれの伝送帯域にあわせて、1.2Gbpsのハイビジョン信号を約30Mbps〜45Mbps程度まで圧縮しています。

○ 本装置は、XVD社の圧縮方式*2に、画質の劣化を抑えるためにNHKが 開発した前処理技術を導入することにより、ハイビジョン信号を3Mbps〜10Mbpsの低ビットレートに圧縮可能です。これにより、インターネットのようなブロードバンド網を使用したハイビジョン中継を実現します。

○ 本装置はインターネットや無線LANに接続できるIP伝送中継機能を標準で搭載しており、カメラと本装置を携行することで迅速な災害映像を伝送することができます。このため、ブロードバンド網が使用できるネットワーク環境であれば、ビル内や地下街など、これまでの無線装置では伝送が困難な場所からでも、ハイビジョン中継の可能性が向上します。

○ 大きさと消費電力は、従来の符号化装置の1/5以下とし、バッテリー駆動にしたことで、緊急報道時の機動性を確保しました。また、緊急時以外にもニュースや地域情報番組において、少ない要員による迅速な生中継に威力を発揮することが期待できます。

○ NHKは今後も、緊急・災害報道などで視聴者の皆さまに、より迅速、正確な情報をお伝えするため、ハイビジョン伝送装置をはじめとした放送機器の研究・開発を進めていきます。


※1 FPU :Field Pick-up Unit。マイクロ波帯を使用したテレビ放送用の無線中継装置。
※2 XVD :eXtended-play Video Discの略。MPEGとは異なるXVD社独自の圧縮技術で、高圧縮を実現。

超小型HVリアルタイムエンコーダ諸元
映像入力
HD-SDI(BNC75Ω)1.5Gbpsまで
音声入力
アナログ2ch(平衡) (XLR × 2,600Ω)
ネットワーク インターフェース
10/100 BASE−TX 以上
ビデオビットレート
1080i:3Mbps〜10Mbps
オディオビットレート
16Kbps〜64Kbps
電源
DC 10〜30V、DC12V(ACアダプタ)
消費電力
13W以下
外形寸法・重量
(本体のみ)
165(W)×212(H)×44(D)mm
約2kg



図  ハイビジョン伝送のイメージ



写真 ハイビジョンリアルタイムエンコーダ装置本体


 
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