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◆リアルタイム番組コメント分析技術を新規に開発!
〜番組に対する視聴者の感想をすばやく把握〜
(平成21年5月18日)


○ NHKでは、より魅力ある番組を制作していくため、インターネット・携帯などを活用した情報発信・情報収集の取り組みを進めています。NHKはこのたび、放送を見ながらインターネットを介して番組の感想などを書き合う「チャット」*1のコメントをリアルタイムで分析し、番組の個々のシーンに対する感想をすばやく把握できる技術を開発しました。

○ 近年、インターネットの普及により、視聴者はブログなどを通じて番組への感想を公開するようになってきており、テレビを見ながら番組の進行に合わせて「チャット」を楽しむ新たな視聴スタイルも広まりつつあります。しかし、番組を視聴しながら書き込まれた「チャット」の文章は、文法的に不完全なものが多く、自動で分析することは難しいという課題がありました。

○ 今回、字幕情報などの番組情報を活用して、「チャット」の中の発言が誰についてのコメントなのかを推定することにより、「チャット」の中身の分析を可能にしました。また、一般的な感情を表す言葉だけでなく、絵文字など「チャット」特有の表現も手がかりとして、コメントを肯定・否定・驚きなどの感想に分類する技術についても開発しました。これらの技術で分析・分類したコメント群を統計処理することで、分析結果をわかりやすく可視化(表示)することができます。

○ 放送局では、アンケート調査や電話・ファックス・手紙など、放送局に寄せられる視聴者の反応とともに、「チャット」により放送中の番組の個々のシーンに対する感想を即時に把握できるようになります。

○ また、分析結果を視聴者にフィードバックして、あたかも一緒に番組を見ているかのように視聴者間で感想を共有するなど、新たな視聴者サービスへとつながる可能性があります。

○ 5月21日(木)〜24日(日)に開催する放送技術研究所の一般公開で、試作システムをご覧いただけます。

*1 コンピュータネットワーク上で、文字ベースで行う会話。短い文章でやり取りされることが多い。

(参考)

図1 リアルタイム番組コメント分析の流れ

視聴者が放送を見ながら「チャット」で書いたコメントを自動的に分析して、番組の個々の部分に対する感想をわかりやすく表示します。放送事業者はこの結果などをもとに、新たなサービスを提供できる可能性があります。



図2 コメント分析の手順

コメントが誰へのコメントなのかを推定し、肯定・否定・驚き・悲しみなどの感想に分類した上で、統計処理を行い、結果をわかりやすく可視化(表示)します。



図3 分析結果表示例

分析結果をわかりやすく表示した一例。
分類された視聴者の感想(肯定・否定・驚き・悲しみなど)を、番組の経過時間とともに色で塗り分けて表現し、わかりやすく可視化しています。これにより、番組のどの部分でどのような感想がどのくらいあったのかを把握できます。


 
 
 
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