主人公・秋山真之の幼なじみで、ともに青春を過ごした正岡子規。真之が海軍軍人の道を歩んだ一方、子規は不治の病と闘いながら俳句に自らの道を見出した。
第2部では、35歳という若さでこの世を去ってしまう子規の闘病の日々が描かれる。演じる香川照之は、自身が以前に役作りのために経験した最低体重の53キロを下回ることを目標とし、減量に挑戦。子規とは「運命的な出会い」という香川は、「35年の短い生涯のなかで10年もの間痛みと闘った人ですから、彼に肉薄するには僕自身、何か代価を捧げるしかないと思いました」と役への情熱を見せた。撮影を終えて1年以上経った今も「実在の人物だけに通り過ぎることができず、僕の皮膚のなかにずっと子規さんがいます」と話し、その情熱はまだ冷めていない様子。
撮影中の姿は実際の子規そっくりで「まるで本人がそこにいるかのような錯覚に陥る」と共演者たちの多くが語ったほど。香川が熱演する切なくも充実した子規の晩年に注目したい。


