1. トップ >
  2. スペシャル >
  3. 明治の夢・歴史の今 4

再録 シリーズ「坂の上の雲」明治の夢・歴史の今

2009年10月から11月まで20回にわたって放送されたミニ番組「明治の夢・歴史の今」を再録。「坂の上の雲」ゆかりの地を訪ね、明治という時代と現在とを浮かび上がらせた番組を振り返ります。

第4回 松山の味 2009年10月15日放送

  • おふくろの味
  • 伝統の味を守る
  • 自慢の味を俳句で

松山でごちそうといえば「松山ずし」だ。明治の昔から人を招く際や、お祝い事の席には欠かせない家庭料理で、今は駅弁の人気メニューの一つにもなっている。駅弁では具材をご飯の上に均等に並べているが、本来、家庭で作るときは魚も野菜もすべて混ぜ込んでしまう。松山ずしを地元では「もぶりめし」というが、それは「混ぜる」という意味の「もぶる」という言葉からきている。

そのとき手に入るもの、安かったものなど、何を入れてもいいというのがもぶりめしで、まさにおふくろの味だ。

駅弁の人気メニュー「松山ずし」

松山の海の玄関・三津浜港。伊予水軍の時代に開かれた古い港には、瀬戸内海の豊かな魚介が集まってくる。今も昔も、この港に上がる新鮮な水揚げが松山ずしにはなくてはならない食材だ。水産市場では、魚をさばけなくなったお母さんのための料理教室が開かれている。ある日のメニューは松山ずし。ふるさとの伝統の味を守るため、子どもたちも参加しての料理教室だ。

伝統の味を伝える料理教室

学生時代、正岡子規を松山に訪ねた夏目漱石も、子規の母が作った松山ずしを喜んだと言う。その子規は、松山ずしを詠んだ俳句をいくつも残している。

ふるさとや 親すこやかに 鮓(すし)の味

食いしん坊だった子規の自慢の郷土料理。

松山ずしは、瀬戸内海の海と母のもてなす心が生んだ松山の味だ。

松山ずしを詠んだ子規の句碑

ページの先頭へ