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  3. 第9位 天地人 -エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」-

エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第9位 第48作 天地人 2009年(平成21年)

エピソード3 個性豊かな三英傑

「天地人」の三英傑は、織田信長をミュージシャンの吉川晃司さん、豊臣秀吉を舞台出身の笹野高史さん、そして徳川家康を映画界の大御所・松方弘樹さんと、個性豊かな顔ぶれとなった。

信長のロックスピリッツに共鳴

時代劇や歴史小説好きの吉川晃司さん。なかでも信長は最も好きな武将だったということで、信長役が決まるとさまざまな歴史書や資料を調べたうえで役に臨んだ。すべてがドラマの中で描かれるわけではないけれど「できる限り信長のことを知っておきたかった」とのこと。保守や権威とは正反対のスタンスを貫いた信長に、ロックスピリッツを感じたという吉川さん。自らの思いを役にぶつけて、知性的でリアルな信長像に迫った。

秀吉の悪趣味は重圧のなせる技

笹野高史さんは、天下人になってからの秀吉を「手に入れた権力を守ることに必死」で、それを失う恐怖とプレッシャーがすさまじかったのではないかと考えたそうだ。悪趣味ともとれる金銀をふんだんに使ったものも、自分の心を癒やすために必要だったという解釈。失うものが大きければ大きいほど、心のバランスを保つことに必死で、どんどんグロテスクな方向にエスカレートしたのではとも。天下人・秀吉の思いがけない内面をのぞかせてくれた。

家康の素顔をのぞかせた特殊メイク

松方弘樹さんといえば時代劇を代表するスター。自らさまざまなアイデアをスタッフに提案して、独自の松方家康を作り上げた。 そのなかでもユニークだったのが、家康の頭に特殊メイクで作ったこぶ。このこぶが、実は家康にとってコンプレックスだったという考え方だ。そこで長いこと、かぶり物でこぶを隠すのだが、秀吉が死んで天下人になると、もはや怖いものはない。欠点もさらけ出せるということで、かぶり物を外すという趣向。敵役、憎まれ役としての家康役を楽しみながら、意外な方法で家康の素顔をのぞかせる。そんな大ベテランならではの役作りを見せてくれた。