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エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第9位 第48作 天地人 2009年(平成21年)

エピソード4 「天地人」の本能寺

織田信長の内面に深く切り込む……、それが「天地人」の本能寺だった。激しい戦いというより、静けさ、そして最期は信長の孤独を感じさせるような強い印象を残した。

信長と謙信の対面

明智軍に本能寺を囲まれた信長は、死を覚悟して寺に火をつける。その刹那、信長は上杉謙信の亡霊と出会い、2人が会話を交わすという幻想的なシーンが出現した。

自分の信じる道を突き進み、天下統一を目指した信長と、義の精神を掲げる謙信。史実では彼らが会ったという記録はないが、お互いを意識していたはず。共に49歳でこの世を去った2人が会ったとしたら、どんなことを話したのか。そんな両雄の内面を掘り下げていくことで、「天地人」ならではの本能寺を演出した。

上杉家への影響

信長と謙信の対決は、本能寺の変と上杉家との関わりを、より深く表現するためでもあった。上杉家は、信長の死によってその運命を大きく変えることになったからだ。

2人の出会いの場面が、春日山の毘沙門堂を思わせる空間だったことも、その関わりをより強く感じさせた。

本能寺 こんな人物も!

「天地人」で新鮮だったのは、信長に仕える忍びの女性・初音(長澤まさみ)が、明智軍が本能寺を襲撃したまさにそのとき、その場にいたことだ。信長は初音を逃がすが、去り際に彼女はどんな光景を目にしたのか。そんな発想で作られた映像は、その場にいた人物ならではの視点が生きた臨場感あふれるものとなった。