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  3. 第8位 利家とまつ -エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」-

エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第8位 第41作 利家とまつ~加賀百万石物語~ 2002年(平成14年)

エピソード3 若さあふれた三英傑

織田信長を反町隆史さん、豊臣秀吉を香川照之さん、徳川家康を髙嶋政宏さんと、「利家とまつ」の三英傑は若々しさが魅力だった。

信長の強さとその裏の孤独を…

「で、あるか」という独特のセリフで話題となった反町隆史さんの信長。もともと信長ファンだったこともあり、自分をどれだけ信長に近づけることができるかに腐心。自宅に信長の写真を貼り、毎日見ていたというほどの力の入れようだった。そんな反町さんが目指した信長像は、人の心をとらえて離さないカリスマ性と同時に、人の上に立つ人間の孤独や弱さを大事に描くこと。ドラマの中で、前田利家に「貴様だけは信じる」と告げる場面があった。信長と利家の深い絆を示すだけでなく、唯一通じ合える家臣を見つけた喜びと、その裏に潜む信長の孤独を強く意識。反町さんは、こうしたシーンをとくに重視して演じた。

野生児から天下人までを過激に

真っ黒な顔、ほこりにまみれた着物、そして尾張ことばと、初登場シーンから強烈な個性を発揮したのが、香川照之さんが演じた秀吉だ。「序盤はとにかく汚くて、地べたにはいつくばったり、跳んだりはねたり。そういった負の部分を背負うべき人物が秀吉」と考え、野生児のような秀吉を存分に見せつけた。ただ、誰もがイメージするような秀吉像の最大公約数から外れないことを大事にしたそうだ。スピード出世で上り詰めていく過程で見せる秀吉の静かないやらしさ、悪役ぶりもまた、サクセスストーリーのヒーローならではの過激さを表現するものととらえて演じた。

家康の底知れない内面に迫る

髙嶋政宏さんが役作りのポイントとしたのが、家康の慎重さや、喜怒哀楽を顔に出さないという部分をどう表現するのかということだった。屈託なく振る舞いつつ、腹の中では別のことを考え、冷静に計算を働かせる。そんな家康像を表現するために、立ち居振る舞いや衣裳、小道具にこだわった。ストレートに感情を表さないけれど緊迫した場面などでは、能の表現を借りて生々しくならないようにしたという。扇の持ち方一つで反感や親愛など、さまざまな感情を表すといった工夫も……。髙嶋さんならではの独特の表現方法にこだわり、じわじわと存在感が増していく家康に迫った。