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  3. 第7位 太平記 -エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」-

エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第7位 第29作 太平記 1991年(平成3年)

エピソード3 さまざまなチャレンジ

初めての時代を描いた「太平記」。そんな中、前述の美術同様、そのほかの部分でもさまざまなチャレンジが成されていた。

大河ドラマ初のステレオ音声

大河ドラマで初めてのステレオ放送となったのが「太平記」だ。それまで、単発のスペシャル番組のステレオ放送はあったが、ほとんどはモノラルだった。まだ機材が完全にそろっていなかった時代に、ステレオ音声にするというのは時間もかかる大変な作業だが、迫力ある音作りを目指してスタッフが奮闘した。

自然の音も要注意

モノラルの音ならライブラリーなどにストックがあるが、ステレオの音素材はまだ少なかった。そこで、音声や効果スタッフはロケに行くたびに協力して自然の音を録音したそうだ。ただ、自然界の鳥や虫の鳴き声も要注意。南北朝時代にいたはずのない外来種の鳴き声が混ざってしまうことも多いからだ。そうした音は省いて、ほかの音に入れ替えるなどさまざまな苦労があった。しかし、まだステレオ音声の確立した方法論がなかった時代。スタッフの努力は、その後のステレオ音声の発展に大きく貢献した。

華麗な騎馬戦

大規模なロケを敢行して足利尊氏の数々の戦いを再現した「太平記」。ことに華麗な騎馬戦は迫力満点、見応え十分だった。アクション出身の真田広之さんは、乗馬も殺陣(たて)も鮮やかにこなし、本物の尊氏が出現したかのような武者ぶりを発揮。大量のエキストラ、たくさんの馬を使っての撮影にも関わらず、無事故ですべての合戦ロケを撮り終えた。