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エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第4位 第25作 独眼竜政宗 1987年(昭和62年)

エピソード1 タイトルバック 初の試み

テレビドラマでは初めての試みを一度に3つも取り入れた『独眼竜政宗』のタイトルバック。それぞれの試みを紹介する。

迫力ある刻字のタイトル

厚板に浮き彫りにした「独眼竜政宗」の文字が印象的だった番組の題字。この題字を手がけたのは刻字という伝統技法の第一人者・長揚石さんだった。刻字は書よりも古く、中国で三千年以上も前から行われているもので、現代の私たちが使う漢字の祖先というべき象形文字を彫るのが本来のスタイル。しかし、ドラマでは特別に象形文字ではなく常用漢字を用いて刻字をしていただいた。タイトルバックでは、鋭い彫り跡を残す紺色のバックに、金ぱくの文字が浮かび上がり、ドラマの迫力あるイメージを象徴した。

斬新なデザインの変わり兜(かぶと)

題字が現れた後、タイトルバックが動きのある映像に切り替わると、戦国時代から伝わる変わり兜をつけた政宗軍団が登場。中世ヨーロッパの騎士たちが行軍するかのようなエキゾチックな雰囲気が新鮮だった。展覧会で変わり兜を見てその奇抜な発想に圧倒されたディレクターが、「何とか使いたい」と日本甲冑武(かっちゅう)具研究保存会にお願いし、スタジオに持ち込むことができた。しかし、一個で時価五千万円もする文化財だったため、スタッフ一同、緊張しながらの撮影となった。

最新技術のレーザー光線

伊達政宗(渡辺謙)が、一軍を率いて現れる映像や、一騎だけで抜刀して現れる場面などを不思議な渦のトンネルなどで包んでいたのはレーザー光線の効果。狭まっていくのか広がっていくのか分からない独特の渦の動きで、タイムトンネルを連想させた。

レーザー光線もまたテレビドラマで使われたのは初めて。当時の最先端技術を駆使して全く新しい映像が生み出されていた。