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エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第4位 第25作 独眼竜政宗 1987年(昭和62年)

エピソード3 政宗と家族

幼少時に疱瘡(ほうそう)を患い、右目を失明した政宗。その波乱万丈の人生に深く関わった両親、妻、そして娘……。ドラマに登場した政宗の家族を振り返る。

理想の父・輝宗

政宗の父・輝宗(北大路欣也)は、第1回から12回までの登場だった。優しさと厳しさで政宗に英才教育を施し、まだ18歳の政宗に家督を譲った。輝宗を演じた北大路欣也さんは「輝宗も戦国武将として、奥州を統一し、上洛して天下に号令をかけたいという夢はあったでしょう」という。しかし、ゆとりがなかったため、「その夢のすべてを政宗に託して、全力で教育していった」。そんな輝宗の気持ちは演じていても痛いほど伝わってきたそうだ。渡辺謙さんは、「政宗と輝宗が、北大路さんと自分の関わりに置き換えられるような気がして、演じながらドラマの中で生活していたような感覚がありました」と語っていた。

父と子、先輩と後輩の温かい交流がドラマをいっそう盛り上げた。

母・お東との確執

男勝りの強い母・お東を演じたのは岩下志麻さんだ。幼少時の政宗とは距離があり、次男ばかりをかわいがる姿なども描かれた。また、伊達家を救おうと小田原参陣の前に政宗の毒殺をはかるなど、政宗の前に常に立ちはだかるような存在だった。

しかし、渡辺謙さんは「毒殺されかけたりしているけれど、政宗の心には、いつもどこかに彼女のことがあったと思います」と、お東に対する政宗の複雑な思いを感じ取っていた。さらに、「女の業と母の存在が強く感じられました」とお東の心情までも見抜いていた。

年老いてようやく救いを求めてきた母を仙台城に引き取った政宗。それでもなおかつ意地を張る母。そんな2人の心が屈折しながらふれあう瞬間が最終回に描かれ、やきもきしながらドラマを見ていた人たちをほっとさせた。

献身的な妻・愛姫

少女時代の愛姫役は、当時、中学2年生だった後藤久美子さん。「国民的美少女」と注目を集めた彼女の登場で美少女ブームが巻き起こった。少年時代の藤次郎政宗を演じた嶋英二くんは中学3年生。学校では「後藤久美子ちゃんと本当に結婚すればいいのに」と冷やかされたそうだ。成長した愛姫は桜田淳子さんが演じた。常に政宗を支え続けた妻。渡辺謙さんは「こんなに波乱万丈の人生を送った男によくついてきたなという気がします。本当にけなげな女性だったんでしょうね」と感心していた。