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エピソードで振り返る! 人気大河「ベスト10」(「あなたの好きな大河ドラマ」投票結果より) 第2位 第43作 新選組! 2004年(平成16年)

エピソード3 隊士たちの恋愛

淡い初恋から大人の恋まで、隊士たちの恋愛は時にドラマに花を添え、時に視聴者の涙を誘った。

壬生での恋愛模様

新選組筆頭局長の芹沢鴨(佐藤浩市)と親密な関係となったのは、八木家の向かいに身を寄せていた妖艶な美女・お梅(鈴木京香)。新選組の異分子だった鴨と、呉服問屋の妾となっていたものの店を追い出されたお梅は、どちらも周囲に信じる者の居ない似た者同士であったことから心を通わせるように。酸いも甘いもかみ分けた2人のやりとりは、大人の余裕を感じさせるものだった。

そんなお梅の年上の魅力に心を奪われたのが、沖田総司。そして、八木家の娘・ひで(吹石一恵)は沖田にかなわぬ思いを抱き続けていた。しかし、この四角関係も沖田が鴨を斬り、その際、お梅も自らの命を絶つという悲劇的な結末を迎えた。

悲しき恋 山南敬助と明里

時勢の流れを見極め、理性的に新選組を支えた山南敬助(堺雅人)。土方のやり方に方向性の違いを感じ、次第に新選組に対する気持ちの冷めていくなか、心のよりどころとなったのが明里(鈴木砂羽)だった。山南を演じた堺雅人さんは「他人と距離を置く山南が、明里と関わることで道を踏み外していくのがいいんですよね。好きな人と出会い、歴史に名を残すこと以外の人生の目的を見つけたのでしょう」と話した。

やがて山南は「富士山が見てみたい」と話す明里を連れて、新選組を脱走。追いかけてきた沖田とともに京に戻り、切腹を命じられる。迫真の切腹シーンは、俳優・堺雅人さんの底力を感じさせる迫力あるものとなった。また、切腹直前、格子ごしに別れを惜しんだ山南と明里のシーンは、見るものの涙を誘った。

近藤勇の妻と恋人

上洛した勇に代わり、江戸の留守宅を守った糟糠(そうこう)の妻・つね(田畑智子)。そして、命を懸けた隊務と向き合う勇を癒した京の娼妓・深雪太夫(優香)。ドラマの中盤では、2人が寺田屋で鉢合わせし、勇を慌てさせるというコメディー要素たっぷりのエピソードも描かれた。しかし、一対一で話し合う場面では、「京で勇を支える存在になってほしい」と穏やかに話すつねと、妻にはなれない深雪太夫の切ないシーンが印象的だった。

また、深雪太夫が没した後、優香さんの2役で妹のお孝が登場。勇は生涯にわたって、お孝を姉の忘れ形見のようにかわいがった。