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大河ドラマの人気主人公特集 3 戦国の名将 徳川家康

大河の主人公に二度以上抜てきされた栄えある歴史上のヒーローとは? また、その人気の秘密は? 同じ人物を主人公に描いた作品を振り返りながら、その違いや魅力に迫る。

  • 第21作 徳川家康 1983年(昭和58年)
  • 第39作 葵 徳川三代2000年(平成12年)

主人公比較 ヒーロー像から主演俳優まで

評判を呼んだ若き家康

ドラマは、山岡荘八の原作と同じく徳川家康の母・於大が松平家に嫁ぐところからスタート。幼い竹千代(家康の幼名)が、数奇な運命に翻弄されながらもたくましく成長していく姿が描かれた。それまでは、関ヶ原以降の家康が描かれることが多かったが、本作では、それ以前の時代もじっくりと描いている。

主役を演じたのは当時30代前半だった滝田栄。ドラマでは竹千代が16歳になった時点で登場し、従来の家康像を覆す長身で面長、さわやかな風貌が評判を呼んだ。

親子三代の物語

徳川幕府の礎を築いた家康、秀忠、家光の三代を主役にした「葵 徳川三代」。初代将軍である家康は、老かいな性格で、周到に策を巡らして天下統一を目指した人物として描かれた。ドラマは、関ヶ原の合戦からスタート。初登場時の家康はすでに50代後半で、ベテランの津川雅彦が演じた。「家康はどうしようもないタヌキおやじ。そこが最大の見どころではないでしょうか」と話した津川。その一方、家族に対するこまやかな愛情を持つ人物であることにも着目し、さまざまな顔を持つ魅力的な家康像を創りだした。

作品の特徴 視点、見どころ、個性...

タヌキおやじのイメージを一新

翌年の1984(昭和59)年から、大河ドラマが近代路線に変更されることが決まっていたため、「徳川家康」は歴史物の締めくくりとして制作された。直球勝負で主役に徳川家康を選び、それまであまり良くなかったイメージをひっくり返してしまおうと、滝田栄を主演に抜てき。脚本の小山内美江子が、戦国武将でありながら平和志向の家康を描いた。その挑戦が功を奏し、家康に持たれていたタヌキおやじのイメージを一新。人間味あふれる魅力的な人物像が好印象を与え、その名政治家ぶりも注目された。

全編ハイビジョンで描いた名優の競演

大河ドラマ初の全編ハイビジョン作品となった本作は、画面作りに力が入っていた。冒頭で描かれた関ヶ原の合戦では、甲冑(かっちゅう)や衣裳の細部までこだわり、映画のような迫力ある合戦シーンが実現。また、出演者には日本を代表する名優がそろい、その競演は見どころのひとつとなっていた。

脚本を担当したのはジェームス三木。侍ことば、公家ことばをセリフに多用し、話題になった。また、ドラマの案内役は水戸黄門こと水戸光圀が担当。中村梅雀が演じる光圀のわかりやすい解説も人気を呼んだ。

こんなエピソードも

その年の流行語に!

人質の時代を経て、信長の天下固めに尽力し、秀吉を五大老として支えた家康。晩年になって天下を統一するまで、多くの困難に立ち向かった。その“堪忍”の思想が視聴者の心をとらえ、同年放送の連続テレビ小説「おしん」、30歳で横綱になった隆の里を重ね、辛抱三人組「おしん、家康、隆の里」という流行語が生まれた。

意外にも大河初主演!

すでに大ベテランだった主演の津川は、意外にも大河ドラマの主演はこの時が初めて。しかも、当時60歳で史上最年長の主演となり、現在もこの記録は破られていない。また、これまで19回にわたって大河ドラマで描かれた徳川家康だが、「独眼竜政宗」、「葵 徳川三代」と2度にわたって家康を演じたのは津川ひとり。ちなみに「葵 徳川三代」で二代将軍・秀忠を演じた西田敏行は、後に「功名が辻」で家康を演じている。

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