トップへ

証言まとめ

消防団員の活躍

自分の生まれた故郷を守るため、命を張った男たち。
危険を冒してでも、災害の最前線に飛び込んでいった彼らの勇気ある行動の記録。

中野規男さん(63) 岩手県宮古市

津波が迫るなかでの水門操作

宮古市の津軽石川河口にある水門の遠隔操作が利かなくなった。水門を閉めるため、現地に向かった消防団員・中野さんは、見たこともないような大津波が押し寄せるのを目撃する。

水門は津波を防げなかったが、その勢いを弱める効果はあった

水門は津波を防げなかったが、その勢いを弱める効果はあった

“あそこに白い建物があるじゃないですか。
あそこさぶつかる波を見たのさ、ドーンと”

大坂淳さん(54) 岩手県陸前高田市

消防団員としての責務を果たす

住民の避難誘導にあたっていた消防団分団長の大坂さんは津波に襲われながらも、救助活動を再開。そのとき気がかりだったのは自分の家族と、同じく救助活動を続ける仲間たちの安否だった。

再び津波に襲われる危険を冒して、住民や仲間の救出に向かった

再び津波に襲われる危険を冒して、住民や仲間の救出に向かった

“私ははんてんを着ているものですから。
その人たちを追い越して、自分が最初に逃げる
という行為は出来ないなと。
そこでまず諦めたんです。
生きるっていうことを、諦めた”

三浦達司朗さん(47) 宮城県南三陸町

あの声を忘れない

人々の避難誘導にあたっていた消防団員の三浦さんは、防災無線で津波からの避難を呼びかける女性の声を聞く。その声に後押しされた彼は、住民たちを近くの高台へ避難させる。

あの声があって助かった命は多いと語る

あの声があって助かった命は多いと語る

“とにかく彼女も一生懸命、住民を避難させよう
として呼びかけていたんで、彼女に負けらない
気持ちで一生懸命、人を避難させました”

舘昭壱さん(53) 岩手県宮古市

波が巨大防潮堤を乗り越えた

地震が起きたあと、水門に向かった消防団員の舘さんは水門を閉める作業を行った。作業終了後、津波の襲来を知らされた彼は、団員全員で避難することを決める。

大きな地震が来たらとにかく逃げることが大事だと語る

大きな地震が来たらとにかく逃げることが大事だと語る

“あと数分遅かったら、私らもこの世にいなかったと
思いますね。自然に対して人間がどう抵抗しても、
人工的に作ったものでは、まず無理だと”