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証言まとめ

若者たちは見た

突然襲いかかった大地震。
誰もが不安と恐怖にとらわれるなか、若者たちはあの日、何を感じ、どんな教訓を得たのか。

髙橋優太さん(18) 岩手県陸前高田市

避難者を助けた野球部

岩手県陸前高田市の県立高田高校。野球部員だった髙橋さんは、他の部員たちと協力して、校舎裏の高台のグラウンドに避難してきた人たちの救助にあたった。

逃げ遅れたお年寄りをおんぶして高台まで上がった

逃げ遅れたお年寄りをおんぶして高台まで上がった

“つらい時期を野球部の仲間と越えてきたし、
そういう仲間と何年後になるかわからない
ですけど、最後は地元に戻ってきて、みんなで
復興や街づくりに携わっていきたいです”

西村舞さん(21) 宮城県仙台市

お年寄りを救うため、
冷たい水に飛び込む

海から1キロほど離れた自宅にいた西村さん。周りが津波にのみ込まれるなか、家の裏手から助けを求めるお年寄りの声を聞いた彼女は、救助のため、冷たい水に飛び込んだ。

結婚して一児の母となった彼女は、震災の経験が自分を成長させたという

結婚して一児の母となった彼女は、震災の経験が自分を成長させたという

“ふだんの生活が、どれだけ大事かということが
わかっていれば、もっと人のことも大切に
できるだろうし、思いやる気持ちも出てくるだろうから。そういうのって大事だと、改めて思わせられた出来事でした”

小野寺萌さん(22) 宮城県気仙沼市

なかなか届かなかった支援

祖母と高台に避難した小野寺さん。大学で防災を専攻していた彼女は、すぐに救助が駆けつけてくれると考えていたが、その地域には支援が届かず、およそ1週間孤立することに。

震災後、彼女はボランティアとして活動を始めた

震災後、彼女はボランティアとして活動を始めた

“教科書どおりにうまくいかないという現実を
目の当たりにしたので、そういう意味でも無力感を感じたというのはあります”

渡辺賢也さん(24) 岩手県大槌町

生死を分けた大きな決断

介護士の渡辺さんは、福祉事務所でお年寄りを介護していたときに、大きな揺れに襲われた。車で逃げようと上司に声をかけられるが、彼は歩いて逃げることを選択する。

車で逃げた上司は、後日遺体で発見された

車で逃げた上司は、後日遺体で発見された

“「車で逃げるか?」っていう声がけに、
なぜか分からないけど「歩いて逃げます」って
言ったのが、結局分かれ目だったのかなと思いま
したね”

世鳥アスカさん(29) 千葉県浦安市

浦安を襲った液状化の記憶をとどめたい

浦安市に住む漫画家の世鳥さんは、震災の時に何が起こったのか、自らの体験をつづった漫画を出版。そこには液状化の実態や生活への影響が、つぶさに描かれていた。

断水や町を覆う粉じんなどに悩まされた震災体験をつづった

断水や町を覆う粉じんなどに悩まされた震災体験をつづった

“ちょうど向こう側にある一軒家の方を見た時に、
普通の揺れだったら、一緒に動くものが、
家々が別々に揺れる形、ダンスするみたいな形で
家が揺れていて。これが液状化なんだ”