北リアス線のうち、宮古と田老を結ぶ区間で運転が再開された。最初の列車に地元の住民が乗り込むが、窓から見える風景は震災前とは一変していた。乗客たちは誰もが硬い表情で変わり果てたふるさとの光景をじっと見つめていた。


〜震災5日後に車両を走らせ、被災者を勇気づけた復興のシンボル〜
岩手県のリアス式海岸に沿って、およそ100キロを走る三陸鉄道。通称“さんてつ”の名称で親しまれ、長らく地元の足として活躍してきたこの鉄道は、3月11日の地震による大津波によって鉄路や駅舎に壊滅的な被害を受けた。しかし震災から5日後には早くも一部路線で運行を再開。被災者を勇気づけた鉄道マンたちのこの迅速な行動は、地元の住民はもとより、全国からの復旧を望む声へとつながった。
2014年4月に全線での完全復旧を達成するまでの道のりをニュース映像でたどる。