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緊急事態宣言!日本が愛する“あの野菜”が食卓から消える日

緊急事態宣言!日本が愛する“あの野菜”が食卓から消える日

2020年12月9日(水)午後7時30分
2020年12月16日(水)午後3時08分
NHK+(プラス)番組配信中 NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

安くておいしい“庶民の味方”「もやし」がテーマ。あって当たり前の存在のもやしが、もしかしたら食卓から消えるかも!?実は近年、生産者協会が2回にわたって“緊急事態宣言”を出すほどの危機に。その裏には、もやしならではのユニークな生態、さらには人の不思議な心理が深~く関係していたことが判明!ガッテンならではの“おいしい知恵”もドーンと公開!「強火でさっと加熱」より、もっと重要な秘けつが!もやしを使った宮廷料理から、独特なもやしへのこだわりを持つある県の郷土料理に学ぶ知恵まで。「もやしがある幸せ」を存分にお伝えします。

 

今回のお役立ち情報
01

もやしの「緊急事態」!もしかしたらなくなるかも!?

もやしが今、存続の危機にあることをご存知ですか?実はここ数年、もやし生産者協会が2回にわたって“緊急事態宣言”を出すほどの危機にあります。その中には「このままではもやしが食卓から消えるかも」という言葉まで!一体なぜなのか取材してみると、もやしの価格はここ40年変わらず一定のままですが、原料の「緑豆」が高騰していることがわかりました。市販価格で比較すると、もやしは1本15銭、原料の緑豆は1粒1円という逆転現象が!このままもやしの価格が据え置きのままだと、もやし生産者はどんどん倒産し、食卓から消えてしまうかもしれないというのです。

02

たった10円で救えるのに 値段があげられない裏事情

1袋(200g)の平均価格は30円ほどですが、40~50円になれば、もやし生産者の方はなんとかやっていける値段だといいます。それが、なぜ40年も値段が変わらないままなのでしょうか?
売り手のスーパーに聞いてみると、日常よく使うもやしの値段をあげると、スーパー全体が高くなったと思われてしまうため値段を上げづらいという事情が。一方、買い物客に聞いてみると「牛肉の値上げは受け入れられても、もやしの値上げは受け入れにくい」という意見が多数。そもそも「もやしは安い」というイメージがついているため、少しでも高くなると敏感に反応してしまうようなんです。
さらに、もやしは工場生産なので、天候に関係なく安定供給ができるため、価格をあげるきっかけをつかめないなど、様々な立場の人たちの心理が複雑に絡み合っていることで、このような事態になっていました。

03

南極料理人もびっくり ガッテン!流野菜炒め

もやしを入れた野菜炒めって、時間がたつと水分が出ておいしくなくなっちゃいますよね。作るポイントといえば「強火でさっと加熱」というのが一般的ですが…今回、意外な真犯人を発見!それは「塩」!もやしを加熱すると、確かに水が出てきますが、出どころは熱で壊れた表面部分くらい。では塩はというと…触れたとたん水がどんどんあふれ出るのですが、それが表面部分に留まらず、浸透圧によりもやしの中心部分からも水を吸い出してしまうんです。そこで大切なのはもやしに塩を触れさせないよう、もやしは単体で加熱すること。もやし以外の材料を調理しておき、食べる直前に混ぜればOK!もやしの存在感たっぷりの料理になります。「もやしは出来るだけ塩に触れさせない」というポイントさえ押さえれば、野菜炒めだけでなく、レバニラ炒めや、焼きそばなどがぐーんとおいしくなりますよ!

【作り方】

普段ご家庭で作る野菜炒めを、まず、もやし抜きで調理します。もやしを別に加熱しておき、それを「もやし抜き野菜炒め」と食べる直前にまぜるだけでOK。
もやしの加熱のオススメは、たっぷりのお湯で10秒~20秒ゆでること。
他にもお好みで、電子レンジで加熱したり、もやし単体で炒めるなど、塩に触れさせない方法でお試しください。

「食べる直前まで塩に触れさせない」というポイントさえ押さえておけば、野菜炒めだけでなく、レバニラ炒めや、焼きそばなど、他の料理にも応用できます。

スタジオでゲストが食べた野菜炒めを食べたい方は・・・

【材料】(3~4人分)

  • もやし 300g
  • キャベツ 200g
  • にんじん 60g
  • たまねぎ 30g
  • 豚バラ 100g
  • 塩 6g
  • 油 大さじ1

【作り方】

  1. もやしをお好みで加熱する。(塩なし)
  2. フライパンを熱し、油を入れたら豚肉の色が変わるまで炒める。
  3. 2.に、にんじん、たまねぎを加え軽く炒めたら、キャベツを加え、全体にさっと火が通ったら塩を加える。さらに、キャベツの甘みを出すためしっかり炒める。
  4. 食べる直前に1.と3.を混ぜて出来上がり。

04

広島のお好み焼き文化が教えてくれるもやしの新世界

広島のお好み焼きに欠かせないもやしがあります。それは、「ブラックマッペ(黒豆もやし)という種類のもやし。実は全国的に主流なもやしは「緑豆もやし」ですが、広島ではブラックマッペが主流。ブラックマッペは緑豆もやしに比べて細く、香りが強いため、お好み焼きに入れると食感や香りがマッチするそうです。全国のスーパーなど売り場で見かけるのは、「緑豆もやし」「ブラックマッペ」「大豆もやし」の3種類。緑豆もやしはシャキシャキ感を生かすために、さっと加熱で野菜炒めやラーメンの具材に。黒豆もやしは、香り豊かで加熱にも強いので焼きそばやおひたしに。大豆もやしは豆本来の味が特徴なので、韓国では塩だけのシンプルな味付けでスープにするんですって。もちろん、この原則に縛られず、お好み次第でいろんな料理に活用可能。値段だけで選ぶ世界から、一歩踏み出してみてはいかがですか。