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しつこい目のぼやけ 気づいて!本当の原因解明SP
健康

しつこい目のぼやけ 気づいて!本当の原因解明SP

2022年2月2日(水)午後7時30分
NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

目を酷使する現代社会において、多くの人が経験している「目のぼやけ」。もしかすると、そのぼやけは…新しい目の病気「サギングアイ症候群」かもしれません。眼科医の中でも、1年ほど前に周知されたばかりですが、年間14万人以上が発症するともいわれ、誰もがなりうる病気です。今回は、サギングアイ症候群の簡単なチェック法から治療法まですべて紹介します。

今回のお役立ち情報
01

新しい目の病気!「サギングアイ症候群」

サギングアイ症候群とは、ぼやけはぼやけでも「ものが2重に見える」という特徴をもつ、新しい目の病気です。 患者さんたちへの聞き取り調査によると、運転中、前を走る1台の車が「2台」に見えたり、車道のセンターラインが「2本」に見えたりするため、日常生活に支障をきたすこともあります。
病気の原因は、眼球のまわりにあるプリーとよばれるコラーゲンが減少してしまうこと。じつはこのコラーゲン、眼球の筋肉を固定して、左右の目をつねに適切な向きに保っています。ところが、加齢などによってコラーゲンが減少すると、左右の眼球の向きにずれが起きてしまい、その結果、左右それぞれで見ている映像に違いが出ます。だから、ただのぼやけではなく、ものが2重に見えるのです。
サギングアイ症候群は「斜視」の一種ですが、特に初期段階では外見に目立った変化がないため、見つけづらいのが特徴です。さらに、患者さんたちに症状を聞いた際、まず出てきた言葉は「ぼやけ」でした。ぼやけという概念の中に「2重に見える」こともくるまれているため、ついそういう表現になってしまい、症状がちゃんと医師に伝わっていない可能性があるんです。

02

原因別!あなたの「目のぼやけ」はどれ?

サギングアイ症候群の患者さんの体験談として伺った「確定診断が出るまで時間がかかった」理由としては、そもそも「目のぼやけ」にはさまざまなタイプがあることが考えられます。「ぼやけ」とだけ聞くと、ほかに疑うべき病気が多くて、なかなかサギングアイ症候群の疑いにたどり着けないという可能性があるんです。そこで今回、番組では「疲れ目」「乱視」「サギングアイ症候群」で目の不調がある方々に、くわしく聞き取りを行い、ぼやけ方を映像化してタイプ別に分類しました。

  1. 「疲れ目」
    視界全体がぼや~っとしているのが特徴。「ピントがずれたような感じ」「ものの輪郭があいまい」などの証言が寄せられました。
  2. 「乱視」
    光の見え方に違和感をおぼえるという証言が多く寄せられました。1つの明かりなのに、なぜか乱反射しているかのごとくたくさんに見えたり、明かりの周りに“もう一周明かり”が存在しているように見えたりすることがあるそうです。
  3. 「サギングアイ症候群」 「ものが2重に見える」のが大きな特徴。ぼやけはぼやけでも、「はっきり」「くっきり」2重に見えるという患者さんの声が多く寄せられています。

03

ものが「2重」に見えたら!1分「片目チェック」

「ものが2重に見える」というサギングアイ症候群の特徴に心当たりのある方は、以下のチェック法を試してください。

  • 「ものが2重に見える」という目の不調が起きている、まさにそのときに、5m以上離れたものを左右それぞれ「片目ずつ」で見てみてください。
  • 両目で見ると2重に見えるのに、片目で見ると視界がくっきりする人は、サギングアイ症候群の疑いがあります。
    症状にお困りの方は、お近くの眼科を受診して、「2重にみえる」とお伝えください。

※ものが2重に見える症状はサギングアイ症候群以外でも起こりえますが、まずは眼科で相談を!

04

サギングアイ症候群 今すぐできる治療法

サギングアイ症候群の治療法は、大きく分けて2つあります。

  1. プリズム眼鏡
    プリズムレンズという特殊なレンズの入った眼鏡です。プリズムレンズとは、まっすぐ進む性質をもつ光を、狙った位置に屈折させることができるもの。サギングアイ症候群による眼球の傾きがあっても、光を屈折させてずれを補正し、両目で見たときの視界のぼやけを解消できます。
    すでにお気に入りの眼鏡をお持ちの方は、眼鏡のレンズに貼るだけでプリズムレンズと同じ効果を得られる、シールタイプも選択可能です。
  2. ※プリズム眼鏡もシールタイプも、眼科で処方箋をもらえば眼鏡店などで購入できます。

  3. 手術
    外来手術も選択可能。施術時間は30分程度です。眼球の筋肉の位置を調節して、眼球のずれを改善します。
  4. ※短期の入院が必要になる場合もあります。