2018年2月5日(月)

陸自ヘリ墜落 隊員1人死亡

今日(5日)午後5時過ぎ。
消防車両が見えた先に進むと…。




また消防車両。





この角を曲がると住宅が集まる場所で煙が…。
地区では、住宅から激しく炎と煙が上がっていました。

佐賀 神埼の住宅に

なぜ炎上したのか。
今日午後4時43分ごろ、佐賀県神埼市で、この住宅に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落したのです。

「(ヘリが)だんだん低くなっていって、板みたいなのが最初、落ちた。
たぶんプロペラと思うが、そのまま回転しない、そのまま。」





「ものすごい音でした。
本当に地響きみたいな、何ごとっていう感じの。
うちの畑の方から見ても、炎と黒煙。」




周辺には。

墜落したヘリコプターの機体の一部とみられる複数の破片が、あちこちに落ちていました。

墜落したのは「AH64」。
平成17年度から自衛隊に導入され、30ミリ機関砲や70ミリロケット弾、それに対戦車ミサイルなどを装備する、最新式の戦闘ヘリコプターです。
ヘリコプターには、男性の隊員2人が乗っていて、佐賀県警察本部によりますと、乗っていた隊員1人の死亡が確認されたということです。
また防衛省は、当初隊員2人が心肺停止の状態だという情報があるとしていましたが、このうち1人については「行方が分かっておらず、捜索している」と情報を改めました。
防衛省によりますと、ヘリコプターの墜落で死亡が確認されたのは、副操縦士の髙山啓希1等陸曹で、行方が分かっていないのは、機長の齊藤謙一2等陸佐だということです。

インターネット企業が提供している実際の街並みの画像が見える画面です。
この写真が撮影されたころ、住宅は建設中でした。

近くに住む親戚の女性
「かわいそうですよ。
まだ建てて長くならないのにね。」




警察によりますと、ヘリコプターが墜落した住宅には4人が住んでいました。
このうち、小学5年生の女の子が、当時家にいて、ひざを打撲するけがをしているということです。

「会ったときは?」

近くに住む親戚の女性
「ことばとか出ない、顔見たら。
ぼう然としてると思う。
徐々に落ち着いてくるだろうが。」

小野寺防衛大臣は。

小野寺防衛相
「(住宅の)4名とも無事は確認されているという報告を警察の方からいただいておりますが、現在、詳細については確認中ということであります。
いずれにしても、このような事故が起き、そして民家に墜落をしたということは、大変私ども申し訳なく、重く受け止めております。
改めて申し訳なく思っております。
おわびを申し上げます。」

利根川真也(NHK佐賀)
「佐賀県神埼市です。
画面真ん中の建物が火災にあった建物です。
先ほど、午後8時47分に鎮火したという情報が入りましたけれども、今しがた1分ほど前に炎が見えました。
建物の左側に炎が一瞬立ち上ったのが、確認できました。
その辺りから少し煙りも立ち上っているように見えます。
2階建ての建物で、火災によって、2階の窓ガラスは全て割れています。
また、この辺り焼けこげたにおいも立ちこめています。
この辺り、住宅が立ち並ぶ地域で、火災にあった建物、地元の方の話では、2年ほど前にできたということで、この周辺にある住宅の中では比較的新しい建物です。
そして、この住宅が立ち並ぶ地域の東側には田畑が広がっています。
この畑の真ん中辺りで、私は大きな機体の部品を見つけました。
大小さまざまな部品が散乱していました。

そして今から1時間ほど前、午後8時ごろには自衛隊の隊員10人以上が横一列になって、各自、手にはライトを持って、足元を照らしながら、1時間ほどかけて機体の部品を捜索している様子も見られました。」

有馬
「ヘリが落ちたのが住宅地のど真ん中。
地域のみなさん、本当に大きなショックを受けているのが、こちらにも伝わってきました。」

利根川
「はい、そうなんです。
地元の方は、近くの駐屯地からヘリコプターが体を成して西へ飛んでいくのを、よく見ていたということなんですが、そのヘリコプターがまさか墜落するなんてと、本当に驚いた様子でした。
この辺り、ふだんはのどかな田園地帯です。
それが、今日の夕方に一変しました。
地元の方の話では、ご高齢の方が特にショックが大きいようで、このあと不安な夜を過ごすことになります。」

なぜ住宅に墜落?

ヘリコプターは、なぜ墜落したのか。

事故機は、佐賀県吉野ヶ里町の陸上自衛隊目達原駐屯地にある、第3対戦車ヘリコプター隊に所属。




防衛省によりますと、整備を終えた後に機体の状況を確認するため飛行をしていたところ、佐賀県神埼市に墜落しました。
現場のすぐ近くは小学校もありました。



駐屯地から墜落した現場は南におよそ4キロ離れています。
ヘリコプターが住宅に墜落する事態。
小野寺防衛大臣は対応に追われました。

小野寺防衛相
「今、確認をして、必要な情報をまた伝える。」

「現状はどういった状況?」

小野寺防衛相
「ヘリが炎上しているのは確認しているので、どのような状況か確認して、報告したい。」

その30分後に…。

小野寺防衛相
「目達原管制塔から見た状況によると、東側から西側に飛行中、機首から落下した模様。
そのあと煙のようなものを確認したという報告が入っている。」

今回の事故について、戦闘機のパイロットなどを務めた航空自衛隊の元空将は。

元航空自衛隊空将 永岩俊道さん
「通常、操縦者は上空でトラブル等が発生した場合、周辺の環境から地上に被害を与えないということで、予防着陸、あるいは墜落のコントロールをするが、今回は住宅の真ん中に落ちているということで、上空で予防着陸もできなかったような事態が突然に発生して墜落事故に至ったと、まずは分析してみる必要がある。」

考えられるトラブルは。

元航空自衛隊空将 永岩俊道さん
「例えば低い高度で飛んでいて、場合によっては、エンジンのトラブル、ローター等のトラブルが発生し、正常な飛行ができなかったことが考えられる。
この航空機のフライトレコーダー、あるいはボイスレコーダーの記録の状況を確認すると、事故原因の特定につながると思う。」

今回の事故を受けて、防衛省は、同型機12機の飛行を停止した上で緊急の点検を行うほか、陸海空の各自衛隊が保有する、ほかの全てのヘリコプターについても整備状況などの点検を行うことを決めました。

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