2018年2月13日(火)

低価格路線 転換で…

保里
「品質問題で大幅な赤字に陥っていた、マクドナルドです。
この2年で、業績をV字回復したというんです。」



有馬
「こちら、見ていただきましょう。
その最終損益のグラフです。
ご覧のように340億円を超える過去最大の赤字になっていたんですけれども、今日(13日)発表されたこちら、去年(2017年)1年間の決算は一転、過去最高の利益になったんです。
この背景には、デフレ時代を象徴する低価格路線からの転換がありました。」

マクドナルド V字回復 “高い”商品も売れる

マクドナルドの都内の店舗です。
平日の昼間、目立つのは親子連れやシニアの姿。
若者から客層が広がり、来店客は去年、前の年に比べて9%増加したということです。

かつて注目を集めた100円のハンバーガーはメニューの隅に。





目立つところに表示されているのは500円以上のセットメニューです。

来店客
「個人的には高くない。」

来店客
「気軽に来られる感じ。」

日本マクドナルドのカサノバ社長は、短期間で業績を回復させた実績を強調しました。

日本マクドナルドホールディングス サラ・カサノバ社長
「わずか2年で業績を回復させた。
再生計画の成功に自信を深めた。」

品質問題で最大の赤字

デフレ時代に対応し、低価格路線を推し進めてきたマクドナルド。
「100円メニュー」で多くの客を集めました。
しかし、チキンナゲットの材料を仕入れていた中国の会社が、使用期限切れの食材を使っていたとされる問題が発覚。
さらに、商品に異物が混入する問題が相次いで明らかになり、2015年には上場後、最大の340億円を超える赤字に陥りました。

低価格路線を転換

加藤ニール(経済部)
「信頼回復のため、マクドナルドがまず取り組んだのが食の安全の問題です。
こちらの商品についているQRコードをこのように読み取ると、商品の材料の原産国の情報などを見ることができます。」

品質の問題で客離れが進んだことを受けて、マクドナルドは食の安全性に関する情報発信を強化。
採算の低い店舗は閉鎖。
一方で、残す店は改装を進め、アンケートに答えると割引クーポンがもらえるアプリで利用客の声を集めました。
寄せられた意見を踏まえて、この店では、これまで混雑する時間帯だけだった清掃を専門に行うスタッフを常に配置することに。
清潔なイメージづくりに取り組んできたといいます。
そして、メニューを刷新。
追求したのは「味」でした。
去年、投入した新しいハンバーガーのシリーズでは、従来よりも厚みを増した肉や柔らかいパンを使用。
値段は最も高いもので490円に設定しました。
スイーツメニューにも、新たな商品を投入。
従来のチョコパイにナッツを加えて値段は30円アップ。
主力商品の価格の引き上げを進めています。

来店客
「最近おいしくなった。
ちょっと高めの商品も、パンがすごくおいしくなった。」

来店客
「店がきれいになっているのを感じる。
高くても、それ目的で行く。
商品に魅力あれば買う。」

業績を回復させたマクドナルド。
今後は、控えてきた新規の出店を本格的に再開させることにしています。

日本マクドナルドホールディングス サラ・カサノバ社長
「さらに成長、加速させるため、配達強化や未来の体験ができるサービスを導入したい。」

「満足度」も回復傾向

保里
「マクドナルドっていうと、やっぱり『安さ』が売りというイメージが強かったんですけど、変わってきているんですね。」

有馬
「100円バーガーがメニューのあんな隅にあるとはっていう感じもしましたね。」

保里
「驚きましたね。」

有馬
「マクドナルド、低価格路線を大きく見直してきたわけなんですが、来店客1人当たりの購入額、客単価ですけれども、これも上げてきているんです。
じゃあ、なぜそれができたかということなんですよね。
こんなデータがあるので、見てください。」

保里
「『顧客満足度』ですか。」

有馬
「第三者がマクドナルドに対する『顧客満足度』を調査しているんですけれども、これ、グラフの形を見てください。」

保里
「このグラフも業績の回復と同じようにV字を描いていますよね。」

有馬
「V字回復なんですよね。
低価格路線の見直しがお客さんにも評価されていると見ることもできるわけです。
外食産業、ずっとデフレに苦しんできたわけですけれども、このマクドナルドの選択は1つの道を示しているのかもしれません。」

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