2018年8月2日(木)

“自殺の主要な原因はいじめ”

桑子
「笑顔で写る、こちらの女の子。
一昨年(2016年)いじめの被害を訴えて自殺した、青森市の中学2年生、葛西りまさんです。」


有馬
「自殺の原因や背景の調査を進めてきた市の審議会は、今日(2日)『自殺の主要な原因はいじめだと考えられる』と結論づけました。」

“主要な原因はいじめ” 市の審議会が結論づけ

りまさんの父親 葛西剛さん
「この2年は家族みんなで必死に耐え、生きてきた2年だった。
娘の願いはいじめをなくすこと。
今回の報告書は、娘の思いが詰まった報告書でもある。」

青森市の中学2年生だった葛西りまさんの父親が受け取った報告書。
りまさんの自殺について、市の審議会が行った原因や背景の調査結果をまとめたものです。
「自殺の主要な原因はいじめだと考えられる」と結論づけられています。

いじめと自殺の関係は いきさつや背景を調査

りまさんは、一昨年の8月、列車にはねられて亡くなりました。

りまさんの父親 葛西剛さん
「周りで卒業式だったり入学式だったり、記念すべき日が来るたびに『なぜ、りまはいないんだ』現実を突きつけられて。」

りまさんはスマートフォンに遺書を残していました。

“突然でごめんなさい。
ストレスでもう生きていけそうにないです。
もう、二度といじめたりしないでください。”

いじめを苦にした自殺が疑われたことから、青森市教育委員会の審議会が詳しいいきさつや背景の調査を始めました。
こうした中、遺族の気持ちを傷つけるような出来事が…。

青森県黒石市の写真コンテストで、りまさんの姿を写した写真が決定していた最高賞の受賞を取り消されたのです。
「趣旨にそぐわない」というのが、その理由でした。
反響は全国に広がり、賞の取り消しは撤回されました。
その後、審議会は去年(2017年)4月、遺族に報告書の原案を示します。
いじめがあったことは認めながらも、その内容は…。

“自殺にどの程度影響を及ぼしたか評価は困難。
りまさんは思春期のうつであったと推測される。”

これに対し遺族は「根拠の説明がない」と訴えました。

りまさんの父親 葛西剛さん
「会ったこともない診断したこともない人に、勝手にうつにされている。
私たちとしては二度殺された思い。
絶対に許すわけにはいかない。」

“仲間はずれ 悪口” いじめ受け強いストレス

青森市の審議会は去年12月、メンバーを全員入れ替え、調査を再開。
そして、今日出されたのが、「自殺の主要な原因はいじめだと考えられる」という結論でした。
報告書によりますと、「りまさんは、1年生の時からクラスで仲間はずれやSNSでの悪口といったいじめを受けて強いストレスを感じるようになり、強度の心的ストレスを深めてうつ状態になった」ということです。

審議会の会見
「グループ間の『はぶく』『はぶかれる』というようなことがあり、少しでも目立てば、そのこと自体が悪口の材料になっていって、もはや自分の行動のすべてが悪口の対象になるかのごとく思われ、本人としてはどうしていいか分からない状況になっていったのではないか。」

“主要な原因はいじめ” 父親の思いは…

父親の剛さんは…。

りまさんの父親 葛西剛さん
「娘が苦しんだという状況がリアルに記されている。
大変、私としてもつらい部分ではあるが、今後のいじめをなくすための強い意味を持つ報告書だと感じている。」

りまさんが最後に残したメッセージ。

“本当に13年間ありがとうございました。
いつか来世ででもりまが幸せな生活をおくれる人になれるまで、さようなら。
また、会おうね。”

娘の言葉を受けて、こう語りました。

りまさんの父親 葛西剛さん
「りまは、来世ででも幸せな生活が送れるような世の中になるまで、今はお休み、また会おうね。」

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