2018年8月3日(金)

夏血栓 猛暑で危険な病が

有馬
「東海地方で、2日連続の最高気温40度超えになりました。」

桑子
「この暑さ、熱中症のほかにも怖い病気を引き起こすおそれがあるんです。」

有馬
「今日(3日)のキーワードは『ナツケッセン』です。」

危険な暑さ続く 東海で40度超も

厳しい暑さで知られる埼玉県熊谷市。
長い列の先にあるのは、マイナス8度の冷気を噴射する装置です。

「すごく冷たくて楽しかった。」

今日も夏の日差しが照りつけた日本列島。
名古屋市では、明治23年に統計を取り始めてから最も高い40度3分を観測しました。

「何とも言えない、言葉が出ない。」

「地面から暑さが噴き出ている感じ。」

日中の最高気温は岐阜県美濃市でも40度3分に達したほか、三重県桑名市で39度8分など各地で35度以上の猛暑日に。

「鉄板の上で焼かれているみたい。」

「もう溶けそう。」

「暑い、すごく。
子供も汗だくで髪の毛がねてしまう。」

暑さに耐える姿は、こんな場所でも…。

牧原史英記者(NHK和歌山)
「和歌山市では、午前9時には30度を超えました。
今も日ざしが痛いくらいです。
動物園の動物たちも、つらそうです。」

人気者のビーバーも、この姿…。

夏休み中の子どもたちが楽しみにしていた学校のプールの開放も、中止になりました。

校長
「生命の危険に関わる暑さということで、やむをえず中止にした。」

熱中症とみられる症状で病院に搬送され、死亡する人も相次いでいます。
引き続き、熱中症に厳重に警戒してください。

熱中症かと思ったら… 暑さで増える危険な病

今井リポーター
「暑い日のめまいやだるさ。
この症状、熱中症かと思いきや、別の病気のサインかもしれません。」

その病気、医師が指摘するのは…。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「いわゆる“ナツケッセン”。」

「夏血栓」とは夏場、脱水症状で血液がドロドロになった際にできる血の塊です。
これが詰まって脳梗塞や心筋梗塞になれば、生命も危険に。

この夏、こちらのクリニックでは、例年に比べ夏血栓の患者が増えたと感じているといいます。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「例年1人2人はいるが、この7月だけで4人は、呼吸器内科のクリニックとしてはありえない。
猛暑が7月の頭から続いているのが原因だと思う。
海外の論文だが、(平均)気温が32度超えると脳梗塞が1.67倍になるというデータもある。」

そして、夏血栓による脳梗塞の怖い点。
初期の症状が、熱中症とよく似ているのです。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「初期症状は、けん怠感とかめまいとか、まさしく熱中症の症状にほぼひとしい。
なかなか区別するのは難しい。」

実際、ある患者のケースでは…。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「50代後半の男性で、夏かぜか熱中症か心配だったので、MRIをとらせてもらった。
小さな脳梗塞だった。
大学病院に救急搬送し、救命できた。」

「夏血栓」で脳梗塞 突然 手や口がしびれ…

3年前の夏、脳梗塞になったという人に話を聞けました。
元アイドルという異色の経歴を持つ、会社員の男性です。

篠崎裕利さん
「気がついたらなっていた。」

暑さが続く中、会社で仕事をしていたときに、手や口などがしびれ出しました。

今井リポーター
「その日、水分はとった?」

篠崎裕利さん
「とった記憶があまりない。
脱水症状で、熱中症かわからないが、血液はドロドロ状態だったと思う。」

救急車で病院に運ばれ、脳梗塞と診断されました。
今も左上半身などにしびれが残り、今日も病院で健診を受けたということです。

篠崎裕利さん
「今年はすごく暑い。
ちょっとでも変だなと思ったら、我慢せず病院に行ってほしい。」

熱中症と同じ予防を

では、夏血栓を予防するにはどうすればいいのでしょうか。
基本は熱中症と同じで、こまめな水分と塩分の補給、それに適切な冷房の使用です。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「夏血栓予防は熱中症予防にかなり近い。
脱水にならないこと、水分を多くとってもらう。
改善しなければ、熱中症が悪化しているか、夏血栓の可能性があると思う。
その場合は、ためらわず救急車を呼んでほしい。」

一方、なるべく避けたいのが寝る前の飲酒です。
水分を取ったつもりでも、アルコールの利尿作用で脱水症状になりやすいのです。

池袋大谷クリニック 大谷義夫院長
「アルコールを多量に飲む人は、脱水を起こして夏血栓のリスクになる。
アルコールを飲むときは水分、スイカとか水分の多い野菜・デザートをとるのがいいと思う。」

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