2018年8月7日(火)

鵜飼いで復興の第一歩を

桑子
「こちらは、先ほど(7日)午後8時すぎに愛媛県大洲市で行われた鵜飼いの様子です。
先月の西日本豪雨のあと中止されていたんですが、今夜1か月ぶりに再開されました。」

今夜 鵜飼い再開 愛媛大洲 豪雨からの復興へ

豪雨から2日後。
鵜飼いの主役、鵜を操る鵜匠の井上利和さんです。

鵜匠 井上利和さん
「大洲全体で被害がひどいので、そういうときに鵜飼いをしていいのかと。
皆さんしんどい思いをしている時に、鵜飼いなんてやって大丈夫かと。」

 

愛媛県大洲市の夏の風物詩、鵜飼いでしたが、西日本豪雨で舞台となる肱川は氾濫。
町も被災する中で、鵜飼い中止に追い込まれたのです。
唯一救いだったのが、飼育していた20羽の鵜。
泥水につかりながらも、耐えていました。
しかし、鵜には大きなストレスがかかっていました。

鵜匠 井上利和さん
「ストレスで毛が抜けているかもしれない。
白くなっている。」

いち早く支援に乗り出してくれたのが、地域の人たちでした。
水鳥である鵜に欠かせない、水。
市内で断水が続く中、住民からの井戸水など、1日1,500リットルが提供されたのです。

鵜匠 井上利和さん
「被災された方も『鵜は大丈夫やったか』と、いつも声をかけてくれる。
鵜飼いで頑張るしかないので、できる範囲で鵜飼いをやって、皆さんに喜んでもらえるように、元気づけられたらいいかな。」

今夜 鵜飼い再開 “復興の一番手”の心意気

鵜飼い再開に大きな妨げとなったのが、濁った川の水。
これでは、鵜が水中のアユを素早く見つけることができません。
さらに、川の中に流れ込んでいた流木などの大きなゴミ。
船の運航の妨げになる上、首に縄を付けられた鵜が、ひっかかるとけがをしてしまうのです。
川に船を出して、取り除いていきました。

そして今月(8月)川の中を見てみると、たくさんの魚。
アユの姿もありました。

お客さんが乗る屋形船。
増水のため川岸に揚げられていましたが、川へ戻すことになりました。
安全が確認ができたとして再開のめどが立ったのです。

鵜匠 井上利和さん
「復興第一歩で、一番手に鵜飼いが出ますということで、見ていただけたらと思っています。」

あとは、主役の鵜。
もう1か月、川に出ていません。


そして、今日午後8時すぎ。
鵜が、一斉に川の中に潜ります。
豪雨からおよそ1か月。
笑顔に包まれて、鵜飼い復活です。

 

地元の人
「すごく楽しかった。
伝統文化を大切にしている町なので。」

地元の人
「鵜飼いだけでも盛り上がっていったらと思う。」

鵜匠 井上利和さん
「鵜も一生懸命やるというところを見ていただいて。
みんなも一緒に頑張りましょう。」


桑子
「みなさんいい表情されていましたね。
これぞ大洲の夏、ということなんでしょうね。」

有馬
「地域の先陣を切って再開。
大洲のみなさん、復興に向けて心強く感じられたことと思います。」

桑子
「大洲市の鵜飼いは、来月(9月)20日まで行われます。」

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