2018年10月23日(火)

猛威ふるう風疹 アメリカ 妊婦に渡航自粛勧告

有馬
「アメリカの政府機関が、妊娠中の女性に対し日本への渡航を自粛するよう勧告しました。」

上原
「その理由は日本で猛威を振るう、風疹です。
今年(2018年)に入ってからの患者数は既に、1,289人に上っています。」

猛威ふるう風疹 アメリカ 妊婦に渡航自粛勧告も

アメリカのCDC=疾病対策センターのホームページです。

風疹の感染が、日本で広がっていることを受けて、22日、警戒レベルを3段階のうち上から2番目の「勧告」に引き上げると発表。
特に妊娠中の女性に対しては、風疹の予防接種を受けていない場合などは、感染の拡大がおさまるまで日本への渡航を自粛するよう求めています。

猛威ふるう風疹 30代~50代の男性が…

風疹は、くしゃみや咳など唾液の飛まつや接触によってうつり、感染すると、発疹や発熱・リンパ節の腫れなどの症状が出ます。
特に注意が必要なのが、妊娠中の女性で、感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、今月14日までの1週間に全国の医療機関から報告された風疹の患者数は141人。
1週間の新たな患者が100人を超えるのは6週連続です。
今年に入ってからの患者数は、1,289人に上りました。

  

都道府県別では、東京都が432人(+46人)千葉県が234人(+15人)などと、首都圏の患者が全体の7割以上を占めています。
男女別では、女性の227人に対し、男性は1,062人とおよそ5倍。
男性患者全体の8割が、30代から50代です。
なぜ、患者がこの世代に多いのでしょうか。
風疹の予防接種が法律で定められた、昭和52年から平成7年3月までの18年近くは、対象は、女子中学生だけ。
定期接種の機会がなかった男性を中心に、風疹が流行しているのです。
家庭や職場、電車など身近なところで感染のおそれがある風疹。
専門家は、ワクチンの接種を呼びかけています。

国立感染症研究所 多屋馨子室長
「増加のスピードとしては全く変わっていない状況で増え続けている。
『抗体値が低い』と言われた妊婦は感染しないよう、多くの人が集まるところに行かない、家族にワクチンを受けてもらい、家族から感染を受けないよう予防を考えてほしい。」

“風疹を繰り返さないで” 声をあげ続ける女性の思い

こうした中、ツイッターで風疹をなくしたいと呼びかけている女性がいます。
サクラコさん、29歳。
母親が妊娠初期に風疹に感染し、先天性風疹症候群の赤ちゃんとして生まれました。

(サクラコさんのツイッター)
「防げる病気なのにまた流行るなんて。
どうか流行を止めてください。」

生後3か月で目を手術。
強度の遠視で、白内障と緑内障もあり、今も治療や手術を重ねています。
さらに生まれつき重度の難聴で、片耳はまったく聞こえません。
会話ができるようになるまで、小さいころから訓練が必要でした。
当時、風疹にかかった妊婦は、中絶を迫られるケースも少なくありませんでした。
自分が生まれた意味とは何なのか。
サクラコさんは考え続けてきたと言います。

サクラコさん
「本当に運良く生まれてこられた。
自分が勇気を出して身近なところに訴えていくのも大切。」


風疹のせいで苦しむ子どもたちを増やしたくない。
サクラコさんは、5年前に大流行した際に、ブログやツイッターなどで発信を始めました。

(サクラコさんのツイッター)
「防げる病気をなぜ防げないのか、歯がゆいです。」

サクラコさん
「命を奪われることもあるし、障害で人生に影響を与えることを知ってほしい。
私が当事者として情報発信することによって、風疹って軽くかかるからなめられがちですが、『そうじゃないんだよ』ということを、自分がいるという事実を伝えていきたい。」


予防の必要性を再三訴えてきたにもかかわらず、繰り返される風疹の流行。
サクラコさんは、今、当事者としての声を直接、人々に届けようとしています。

サクラコさん
「平成最後の宿題ということで、風疹の流行をどうか終わらせて、次世代の子どもたちに同じ思いをさせないでほしい。
30代から50代の風疹の免疫が低い。
どうかワクチンを打っていただければと思います。」

猛威ふるう風疹

有馬
「『平成最後の宿題』という言葉もありました。
風疹のワクチン、自分は打ったかどうか、覚えていないという方もいらっしゃると思います。」

上原
「ワクチン接種の制度は、年代によって変わっています。
現在、39歳以上の男性、そして56歳以上の女性は、1回もワクチンを打っていない世代になります。

また、こちらの黄色く色付けされた世代(男性:28歳〜39歳、女性:28歳〜56歳)は1回は接種を受けていますが、国立感染症研究所によりますと、風疹のワクチンは1回だけだと抗体ができる可能性がおよそ95%ということで100%、安心はできません。
ワクチンを接種したかどうかは母子手帳でも確認することができます。
自分はどうなのか、ぜひ、調べて対策を取ってください。」

有馬
「私は(赤い色の世代ですが)風疹のワクチン接種が確認できませんでした。
できるだけ早くワクチン接種をしようと考えています。」

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