2019年1月22日(火)

“平成最後”サラリーマン川柳

桑子
「休日に働き方の打ち合わせ。」

有馬
「働く人の本音や、世相を詠んだ『サラリーマン川柳』の入選作ベスト100。
今日(22日)、発表されました。」

桑子
「こちらに並べているのは一部ですけど、今年(2019年)も力作ぞろいで。
『そだねー』ですとか『平成最後』、さらに『ひょっこりはん』とか使ったものもあります。
これ、わかるなって方も多いのではないでしょうか。
“手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち”。
読めるのに書けない。
スマホで漢字を調べている自分がいます…。」

有馬
「これなんかいいなと思うんですよね。
自戒を込めて。
“『あの頃は!』 今を語れぬ 我が上司”。」

桑子
「ああ、有馬さん昔の話、よくしてますね。
あの頃、ああだったな…。」

有馬
「平成の終わりですからね。」

桑子
「そうですね…。」

有馬
「今年で32回目を迎えたサラリーマン川柳。
まさに平成を映す鏡でした。」

世相を反映 サラリーマン川柳 常連の公務員 全国1位の句も

高橋リポーター
「やってきました、札幌市役所。
こちらに、サラリーマン川柳に特別な思いを持っている公務員がいます。
行ってみましょう。」

札幌市役所に勤務する加藤美浩(かとう・よしひろ)さんです。
仕事の後にお話を伺いました。
加藤さんがサラリーマン川柳の投稿を始めたのは15年前。

平成22年には全国1位に選ばれました。
その時、話題になっていたのが…。

蓮舫参議院議員
「世界一になる理由は何があるのか。
2位じゃだめなんですか。」

札幌市役所 加藤美浩さん
「“仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い”。」

高橋リポーター
「実際に奥さんに仕分けられている?」

札幌市役所 加藤美浩さん
「ありがたいことに、まったく妻は何も言わない。
自分のだんなが何かで、日本一になったら喜ぶじゃないですか。
まったく喜ばない。
この句で日本一になっても全然喜ばない。」

バブル… IT革命…

今年で32回目を迎えたサラリーマン川柳。
平成の世相や流行が色濃く反映されてきました。
バブルに沸いた平成のはじめ。

“24時間戦えますか”

その時の一句は。

平成2年
“ビジネスマン 24時間 寝てみたい”

しかし、バブルがはじけると…。

平成4年
“イタメシが バブルはじけて モツなべに”

そして、IT革命で職場環境が激変。
パソコンがサラリーマンの必需品となったときには。

平成14年
“ツールバー 何所(どこ)の飲屋(のみや)と 聞く上司”

“係長の悲哀”を句に込めて…

川柳を作り続けてきた公務員の加藤さん。
今の役職は係長です。
平成の時代に起きた職場の変化を再現してもらいました。

上司
「高橋くん、これいいよ~、すごい、助かった。」

部下
「ありがとうございます。」

上司
「ふだんから頑張っているけど、本当に助かった。」

部下
「そんなこと言われたら、僕は頑張っちゃう。」

時代は流れ…、いまや立場は逆転。

元部下
「加藤さん!あなた何読んでいるの!」

元上司
「すみません。」

元部下
「全然ダメじゃないですか!数字がむちゃくちゃ!」

元上司
「やり直して良いですか?」

元部下
「やり直してくださいね、頼みますよ!」

“叱らずに 育てた部下に 怒鳴(どな)られる”

札幌市役所 加藤美浩さん
「気がつくと前の部下が、上司になってたりすることもある。
その上司は僕のことは怒鳴ってくる。
もう悲しい。
かなり悲しい句ですね。」

55歳の加藤さん。
もう10年以上、係長のままだといいます。
そんな悲哀も川柳に…。

”ダウンロード 出世の道から 落ちること”

“待っていた 年功序列 今いずこ”

札幌市役所 加藤美浩さん
「“万年係長”です。
世の中的には能力主義ですか、そういうところからは完全にあぶれちゃう。
昔のままだったらよかったなと、平成の始まりぐらいの時代だったらよかったなと。」

高橋リポーター
「私もどんどん若い人が先に東京に行って(活躍して)切ない思いも…。」

上司の反応は?

上司についての川柳も作り続けてきた加藤さん。

札幌市役所 加藤美浩さん
「“ミシュランよ 評価してくれ わが上司”。
“ミスだけが 見える課長の 老眼鏡”。」

取材中、姿を見せたのは現在の上司、1歳年下の池田課長でした。

高橋リポーター
「加藤さんが川柳を投稿しているのは、知っている?」

加藤さんの上司 池田秀利課長
「それは知っている。
私のこととは受けとめていませんけど。」

札幌市役所 加藤美浩さん
「いい上司なので、決して句に出てくるような人じゃないです。」

高橋リポーター
「句はあくまで創作?」

札幌市役所 加藤美浩さん
「きっとそう思っている人もいるぐらいの感じ。
うちは違います。」

係長“自虐こそ面白い”

サラリーマン川柳とは?

札幌市役所 加藤美浩さん
「いかに自虐になるか。
サラリーマン川柳は自虐。
楽しければ良いんじゃないですか、人生は。
出世ばかりじゃない。
楽しい事がいちばん。」

高橋リポーター
「(川柳は)今の仕事にもいきている?」

札幌市役所 加藤美浩さん
「いきていないから今の状態。」

桑子
「自虐キャラの加藤さん、いいですね。
その、加藤さんの川柳、入選したかどうか。
今年ですね。
実は入選されました。
それがこちら。
“『前向きに 検討します!』と 後ずさり”。」

有馬
「常連ですからね。」

桑子
「さすが、という感じですね。」

有馬
「平成が終わり、新たな時代となりますけども。
上司が怖い、妻が怖い、その構図は変わらないのでしょうか。
次も楽しみにしたいです。」

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