2019年6月11日(火)

日本の最西端が動いた!

桑子
「島国日本の東西南北の端っこ、皆さんご存じですよね?」

有馬
「北の端は北海道の択捉島、そして東の端が小笠原諸島の南鳥島。
南の端は沖ノ鳥島ですよね。」

桑子
「そして、西の端が沖縄県の与那国島ですけれども…。
この西の端が、今月(6月)から、ちょっとだけ動いたというのです。
どういうことなのでしょうか。」

日本の最西端が動いた! 与那国島 どうして?

今井リポーター
「東京から乗り継ぎも行って6時間。
ようやく到着しました日本最西端の島、与那国島です。
あちら、最西端の地と書いてます。
ここが日本最西端?」

今井リポーターがやってきた場所。
「日本最西端の碑」です。
去年(2018年)、与那国島を訪問した上皇ご夫妻もご覧になりました。

天気が良ければ、100キロ余り先の台湾も望むことができます。
このあたりが「日本の西の端」のはずですが、その日本の西の端が、ちょっとだけ動いたというのです。
観光で来たという男性は…。

今井リポーター
「今、何の写真撮られてたんですか?」

観光客
「これです。
日本の一番西ですよね。」

今井リポーター
「どうも、ここではないらしいです。」

観光客
「ここじゃないんですか?
どこになるんですか?」

新しい西の端はどこなのか。
先に進んでみると…。

今井リポーター
「これかな?」

このとき、2人が見つけたのが、海のなかのいくつかの岩。
地元で、「トゥイシ」と呼ばれるこの岩こそ、新しい日本の西の端だというのです。

星リポーター
「西の端が動いた謎を追って、国土地理院までやってきました。
いったいどういうことなのでしょうか。」

日本の新しい西の端を決めたのが、国土地理院。
その調査にあたったのが、中村さんです。
今月1日に出されたばかりの、与那国島の2万5,000分の1の地図です。
ここに、新しい西の端が記載されているといいます。

星リポーター
「西の端が動いたということですが、どこになったのでしょうか?」

国土地理院 基本図情報部 中村孝之管理課長
「ここに『トゥイシ』とカタカナで表示している地名。
見づらいが、このあたり一帯に岩礁がある。」

国土地理院が先月(5月)31日まで、日本の西の端だとしてきたのが地図のこの場所。
日本最西端の碑のすぐ近くです。
一方、6月1日から新たに西の端になった「トゥイシ」はこちら。
日本の西の端はこれまでよりおよそ110メートル西に移ったのです。

では今回、どうして「日本の西の端」が動くことになったのか。
国土地理院が各地で行っている、地図を更新するための調査で分かったということですが。
その証拠を確認したのが…。

星リポーター
「きれいですね。」

国土地理院 基本図情報部 中村孝之管理課長
「国土地理院がドローンで撮影した『トゥイシ』の映像です。」

国土地理院が3年前に結成した「ランドバード」と呼ばれるドローンの専門チームが調査を行いました。
そのポイントは、トゥイシがはたして陸地にあたるのかどうか。
このトゥイシ、もともと潮が引いた干潮時には岩が水面上に現れることがわかっていました。
ただ、陸地と認めるためには、最も潮位が高い大潮の時期の満潮時でも、一定の広さの岩が海面に出ている必要があります。
このため、大潮の満潮にあわせてドローンでの調査を実施。
数メートル四方の岩が海面に出ていることが確認され、トゥイシは「陸地」。
つまり、新たな日本の西の端として決まったのです。

星リポーター
「最西端はどこでしょうか?」

国土地理院 基本図情報部 中村孝之管理課長
「地図に表示した最西端はこのあたり。
新しい技術を取り入れながら、地図を新鮮な状態に保てるよう、迅速に情報を更新して提供できるようにしたい。」

新たに日本の西の端となった「トゥイシ」。
与那国島の人たちにとって古くから、なじみの深い場所だといいます。

与那国町 企画財政課 小嶺長典課長
「岩だと(思っていた)。
普通に、単純に岩かなと。
昔からそれ(トゥイシ)は知っていた場所。」

江戸時代の地図にも…。

今井リポーター
「場所としてはこのあたり、これじゃないですか?
元禄15年、この地図にも岩のようなものがありますよ。
昔から、ずっとあったものなんですね。」

さらに、トゥイシにはある重要な役割が…。
カジキ漁が盛んな与那国島。
漁船が港に戻るときの、目印になってきたのです。

与那国町漁業協同組合 嵩西茂則組合長
「岩にぶつかって、白波がたつ。
あれを目印に。
灯台はあるけど、灯台見るより岩をみて全部まわってくるので。」

今井リポーター
「漁師の皆さんの安全も、あの石が守ってくれていたということですね?」

漁協には今回の知らせを受けて、早速、船で岩をめぐるツアーの相談が寄せられているといいます。

与那国町漁業協同組合 嵩西茂則組合長
「いろんな観光を、見に行けるかという問い合わせも来ている。
そういう面ではプラスだと思う。
いい経済効果につながれば。
もっとアピールお願いします。」

桑子
「たくさんの方がご存じになったかと思いますけど今回、トゥイシが西の端になったことで、日本の領海や排他的経済水域は広がるのかと気になるところですが、今回の陸地の決め方とはルールが異なるので、領海などが広がることはないそうです。」

有馬
「西の端ツアーを目指すには、心ひかれるお話ですね。
地元の皆さんの期待は、どんどん広がっている感じでしたね。」

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