2019年7月29日(月)

コーヒーに異変! 数年後…安く飲めなくなる?

桑子
「スタジオにカフェを再現してみましたけれども、『コーヒー』に関するちょっと気になるニュースです。
有馬さんもコーヒーお好きですね。」

有馬
「大好きですね。
家でも外でも断然コーヒー派ですけど、やっぱりコンビニのコーヒーが安くていいですかね。」

桑子
「ところが、このコーヒー、数年後には今のように安く飲むことができなくなってしまうかもしれないんです。」

コーヒーが高くなる? 急増する消費量 打つ手は

いまや、国民的な飲み物にもなっているコーヒー。
それが、重大な岐路にさしかかっているといいます。

丸紅 飲料原料部長 梶原和幸さん
「これが例えば、グアテマラのコーヒーですね。」

積み上げられているのは、60キロのコーヒー豆が入った1万を超える麻袋。

日本に輸入される生のコーヒー豆のうち、3割を手がける大手商社・丸紅です。
そこでコーヒーひと筋23年という梶原和幸さん。
今後、コーヒーを持続的に供給できるか、強い危機感を持っています。

丸紅 飲料原料部長 梶原和幸さん
「いまの環境がずっと続くと、たぶん今から5年後に在庫がすっからかんになってしまう。」

世界のコーヒー豆の生産量と消費量の推移です。
丸紅の予測では、今後、生産量が伸び悩む一方、それを上回るペースで消費量が増え、2021年度には逆転します。

消費量の増加によって、このままでは5年後には、世界のコーヒー豆の在庫が尽きるおそれさえあるというのです。
その大きな要因として梶原さんがあげたのが…。

「『ラッキンコーヒー』の新商品発表会です!」

中国です。
1999年にアメリカの大手コーヒーチェーン・スターバックスができたことをきっかけに、コーヒーショップが続々とオープンしてきました。
この5年で、中国国内のコーヒーの消費量はほぼ2倍に増えています。

「毎日コーヒーが欠かせない。」

「同僚や知り合いが毎日1杯は買っている。」

「みんなの“コーヒー熱”が高まっている。
中国ではこれからも需要が増えるだろう。」

その中国で、いま最も勢いのあるのが「ラッキンコーヒー」です。
一昨年(2017年)10月に1号店をオープンして以来、爆発的な勢いで店舗を展開。
今月(7月)までに中国の主要40都市に3,000店舗以上をオープンさせ、最大手のスターバックスを猛追しています。

客はスマホのアプリで商品を注文。
事前に指定した時間に店頭に行けば、待ち時間ゼロでコーヒーを受け取ることができます。

ラッキンコーヒー メディア担当マネージャー 趙艶艶さん
「3,000店舗を達成したが、他の会社と合わせても、これだけの膨大な中国人消費者を満たすことができない。
利便性を向上させ、500mごとに出店したい。」

丸紅の梶原さんは…。

丸紅 飲料原料部長 梶原和幸さん
「中国においては、いま爆発的にカフェが増えようとしている。
カフェが増えると、結果的にコーヒーを家庭で飲むようになってくる。
そうすると、さらにもう一段階、コーヒー消費が中国で増えるだろうと思われる。」

そして、生産量と消費量の逆転によって価格にも影響が出るのは避けられないと話します。

丸紅 飲料原料部長 梶原和幸さん
「コーヒーの価格が高騰する場面はあると思っている。
少なくともコーヒーの相場が長期に上がれば(小売価格も)上げざるをえないと思う。」

消費量が増える一方、「生産量」の減少も懸念されています。
その原因が、地球温暖化。
コーヒー豆の栽培に適しているのは、雨季と乾季がはっきりし、寒暖差がある土地だとされています。
しかし、国際的な研究機関からはレギュラーコーヒーに使われる「アラビカ種」の栽培に適した土地が、2050年には温暖化によって半減するという調査結果も公表されています。

星麻琴リポーター
「コーヒー豆の不足を見越して国内の企業も対策に乗り出しています。」

こちらのコーヒーチェーンの戦略は、豆の調達先を“多角化”すること。
ブラジルやグアテマラなど大規模な生産国では、すでに…。

タリーズコーヒージャパン 渡邊瑛子チーフ
「産地に行くと、“台湾のバイヤーが来たよ”とか、“中国のバイヤーがこういうの買っていったよ”とか、そういう話を耳にするので、私たちは私たちでいいものを探さなくてはいけないという気持ちになるし、生産国はどこに売るのがいいのかを非常に模索しながらというか、売り先を選定している厳しい状況かな、というのは私たちも感じている。」

そこで…。

タリーズコーヒージャパン 渡邊瑛子チーフ
「あまり聞き慣れないかと思うが、こちらのラオスという生産国も昨年から発売。」

小規模な生産国にも調達先を広げることで、安定的に供給しようとしています。
ラオスの豆でいれたコーヒー、そのお味は…。

星リポーター
「甘い香りですね。」

タリーズコーヒージャパン 渡邊瑛子チーフ
「苦いって印象はないですよね。」

星リポーター
「コーヒー初心者にも飲みやすそうな甘さですね。
これがラオスの味なんですね、すごくおいしいです。
落ち着きました。」

タリーズコーヒージャパン 渡邊瑛子チーフ
「やはり需要はどんどん伸びていくと思う。
その中で、私たちもお客様にずっとおいしいコーヒーを提供し続けるために、今まで着目していなかったラオスのような産地にも目を向けて、いろんな産地に目を向ける一環の商品として紹介していきたい。」

桑子
「ラオスですか。
いろんな国のコーヒーがこれから楽しめるようになるのかな、と思えば、前向きに捉えられますけど、でもそんな甘いことを言っている場合でもないわけなんですよね。」

有馬
「コーヒーというと、大規模なプランテーションで作るイメージがある。
でも実は世界の生産量の半分は、ごく小さな農家が一生懸命作っている実態がある、という指摘もある。」

桑子
「厳しいところもあるわけなんですね。」

有馬
「コーヒー価格は上がったり下がったり、気候によっても左右されて大変なんですよね。
買い付ける企業のほうが、そんな農家に買い取り価格を保証する、というようなサポートをするような動きが広がっている。」

桑子
「その動きが広がっていくといいですよね。」

有馬
「コーヒーは、落ち着いて、静かな気分で楽しみたいですもんね。」

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