2019年9月20日(金)

世界を襲う異常気象 “未来のための金曜日” 若者たちの訴え

有馬
「きょう(20日)は、世界が注目する『金曜日』です。」


「ヨーロッパを襲う、記録的な熱波。
大西洋の島国を直撃した大型ハリケーン。
そして、北極圏で相次ぐ山火事。
こうした気候変動を食い止めることはできるのか。
きょう、世界150を超える国の若者たちが、対策を求めて立ち上がりました。」

有馬
「名付けて『未来のための金曜日』。
この大きなうねりを生み出したのは、ひとりの少女が始めた学校ストライキでした。」

“未来のための金曜日” “温暖化対策を” 若者たちの訴え

「守ろう!地球!守ろう!地球!」

金曜日のきょう、東京・渋谷で行われたデモ行進。
同じ頃、大阪でも。

「ええやん ええやん パリ協定
減らそう 減らそう CO2」

そしてオーストラリアでも。

「行動を起こそう!
気候変動はいま起きている!」

来週23日に開かれる国連の温暖化対策サミットを前に、若者たちが声を上げました。
求めているのは温暖化対策の強化。
きょうから世界各地で数百万人が参加する予定です。

デモ参加者
「実際の世界の映像を見て、僕たちが何かしないとまずいなと。」

デモ参加者
「大人の作った未来に沿うのではなく、若い世代で未来をつくっていく意識がある。」

グレタ・トゥーンベリさん
「私はグレタ、16歳。
スウェーデンから来た。
温暖化対策のため、金曜日に学校ストライキをする。」

きっかけは、スウェーデンの少女 ・グレタ・トゥーンベリさん(16)がひとり始めた行動でした。

8歳のとき、地球温暖化のことを知り、危機感を持ったグレタさん。
「温暖化は学校をサボることよりも悪い」と考え、去年(2018年)8月から、毎週金曜日に学校を休んで議会の前で座り込み、対策を訴えてきました。

グレタ・トゥーンベリさん
「人類最大の危機に対して大人たちは何もしていない。」

「未来のための金曜日」と名付けられたこの活動。
SNSを通しての呼びかけは世界各地の若者に広がり、各国の政治家や著名人をも動かし始めています。

4月、ヨーロッパ議会では。

グレタ・トゥーンベリさん
「森林破壊や大気汚染の現状は悲惨だ。
私たちの生活様式によって悪化している。」

涙ながらに訴えました。

さらに、国連のグテーレス事務総長とも面会。

グレタ・トゥーンベリさん
「特に若者たちの力が重要です。
気候変動に対する意識を高め、権力者たちにプレッシャーをかけたい。」

国連 グテーレス事務総長
「政治的リーダーの行動は遅れている。
若者が権力者や社会の背中を押し、正しい方向に進めてくれると信じている。」

来週、国連の温暖化サミットに出席することになったグレタさん。
太陽光発電で動くヨットで大西洋を渡り、ニューヨークに到着。

オバマ前大統領の励ましの言葉に、こう答えました。

オバマ前大統領
「あなたは世界を変えているね。
ようこそ。」

グレタ・トゥーンベリさん
「個人でも世界に変化をもたらせる。
できることは何でもやる。
創造的でなきゃ。」

グレタさんと出会って自分の生き方が大きく変わったという、女性が日本にいます。
大学1年生の露木志奈さん(18)です。
以前から環境問題に関心を持っていましたが、どこか無力感も感じていたと言います。

露木志奈さん
「ひとりじゃ無理とか、ほかの人がやらないからわたしもやらなくていいとか、言い訳をつけてやっていなかった。」

しかし、去年12月、ポーランドで開かれたCOP24の関連イベントでグレタさんの講演を聞き、衝撃を受けたといいます。

露木志奈さん
「“行動を起こせば、希望は見つかる。
だから希望を探す代わりに、行動しよう”。
(グレタさんのことばが)すごく衝撃的で、自分で出来ることをやらなきゃいけないと思った。」

露木さんがいま取り組んでいるのは、温暖化対策にもつながる口紅づくりの体験講座です。

口紅など多くの化粧品にはパーム油が使われており、原産地の東南アジアでは、原料となるアブラヤシの畑を作るために森林が大量に伐採され、温暖化の原因となっていると指摘されています。

そこで露木さんは、パーム油を使わない作り方を紹介しました。

「完成!」

参加者
「消費者が選ぶことで、地球を救うこともできる。
すごく響いた。
貢献していきたい。」

グレタさんからもらった勇気で行動を始めた露木さん。
ひとりひとりの小さな努力が大切だと感じています。

露木志奈さん
「日本の未来もそうだけど、世界の未来を作っていく。
何もやらなかったら世界がなくなってしまう。
ひとりだから、じゃなくて、自分がやらなきゃ誰がやるの?」

取材:吉田敬市(社会部)

“未来のための金曜日” 温暖化対策サミットに向けて


「自分より若い世代ががんばっているのを見ると、私も何かしなくちゃいけないなという気持ちになりました。」

有馬
「いつも、社会を動かすうねりを作ってきたのは若者たちですから、今回も大きな変化につなげてほしいな、と思いましたね。
来週開催される温暖化対策サミットでは、各国の首脳を前にグレタさんも演説することになっています。
私たちも、若者たちの呼びかけに耳を傾けたいと思います。」

Page Top