2019年9月30日(月)

売り手も買い手も 準備大詰め

桑子
「消費税率引き上げまで、残り3時間を切りました。
駆け込み需要に軽減税率、売り手も買い手も準備に追われる1日となっているようです。」

あすから消費増税 目前にした都内スーパーは

今井翔馬リポーター
「こちら、都内にあります商店街沿いのスーパーに来ています。
こちらのお店、夜の11時まで開いているというなので、この時間になっても多くのお客さんが訪れています。
そして、やはりつい先ほども、駆け込みで買い物をされる方がいました。
買われていったのは、やはりこういった日用品ですね。
あす(1日)から税率が10%にあがります。
こういったティッシュやトイレットペーパーが置かれた棚、日中空っぽに、全部売り切れたそうです。
いま補充されて、これだけの量になっています。」

今井リポーター
「そして、さらにまだこのお店、開店中なんですが、すでに変わったところがあります。
それが、こちら。
ずらーっと日用品が並んだ、この棚。
ここ、見て下さい。」

今井リポーター
「税率が10%に、もう変わっています。
表示が変わっているんです。
もちろん、商品をレジに持って行くと、8%できょう(30日)は計算がされます。
ただ、閉店後に、これだけの表示を切り替えると間に合わないと言うことで、つい先ほど、この全ての表示が切り替わったばかりのところです。
きょうはこのように店側も、全国各地で準備に追われました。」

消費増税まで3時間 戸惑う声はきょうも

今井リポーター
「都内にあるこちらのカフェ。
いつもはお店、夜7時に閉めるということですが、いま時刻2時を過ぎたところ、すでにお店は閉まっています。
その理由が、消費税引き上げの準備をするためです。」

まず準備を始めたのは壁にかかっているメニュー。
表示している税込み価格を変更していきます。

次に店長がかばんから取り出したのは、「テープライター」。
1つ1つのメニューに貼りつけるため、新料金を大量に印字しなければなりません。

今井リポーター
「700円だったものが750円に?」

カフェ店長 富永秀逸さん
「これを全部やらないと。
全部で100枚じゃ当然きかない。
てっぺん(午前0時)までいかないといい。」

今井リポーター
「大変ですね。」

カフェ店長 富永秀逸さん
「大変だけどしょうがない。」

店で懸念しているのは、消費者への負担感をやわらげるために導入される「軽減税率」への対応です。
あす以降も、酒類と外食を除く飲食料品は税率8%のまま据え置かれます。
この店の場合、コーヒー豆の購入やコーヒーのテイクアウトは税率8%のままですが、店内で飲食すると10%になります。

カフェ店員
「(コーヒーの)粉、販売の粉。
これは食品になるの?」

カフェ店長 富永秀逸さん
「持ち帰りで食品にはなるかな?」

カフェ店員
「じゃぁ8(%)?」

カフェ店長 富永秀逸さん
「それはね、俺もあやしいところ。」

カフェ店員
「こわいですね、あすが。」

軽減税率について、食品を多く扱うスーパーマーケットの業界団体が行ったアンケートによると、60%以上の割合で「デメリットのほうが大きい」と回答。
「メリットの方が大きい」という回答は10%にとどまっています。

増税の負担感緩和のためにもう一つ、あすから導入されるのが「ポイント還元制度」。
中小の店舗でキャッシュレス決済をすると、原則、購入額の5%分がポイントで還元されます。
しかし、経済産業省によりますと、制度に参加するのに必要な事前申請を行っている店舗はおよそ58万件と、全体のおよそ3割にとどまっています。

さきほどご紹介したこちらのカフェも、ポイント還元の申請手続きには手が回っていないといいます。

カフェ店長 富永秀逸さん
「人手が足りなくてできていない。
登録に時間がかかるので、時間ができたらやっていこうと思う。」

一方、事前申請を行ったにもかかわらず、10月1日に間に合わなかったという店も。
こちらの寝具店では、ポイント還元に対応した端末を8月末に業者に発注したものの、きょうまでに届きませんでした。

寝具店店長
「(端末は)11月にならないと来ないって。」

また、制度への参加の申請もきょう午前の時点で審査が間に合わず、一部のキャッシュレス決済で、ポイント還元に対応できないということです。

寝具店店長
「いわゆるQRコード決済に対応出来ていない。
非常に迷惑してる。」

店によっては喜ばしいはずの駆け込み需要によって、思わぬ事態に直面している現場も。

勝呂恭佑リポーター
「こちらは、オフィス用品などを扱う通信販売会社の倉庫です。
こちらでは休むまもなく発送する準備、梱包作業が行われています。」

このネット通販会社では前年比1.6倍の注文を受け、配送量が急増。
うれしい悲鳴と思いきや、先週、利用者に向けてある通知を掲載しました。

取り扱う荷物が大幅に増加した結果、配送に遅れが出ているというのです。
取り引きしている複数の運送業者が、駆け込み需要に対応しきれないとしているためです。
ただ、今日中の注文であれば発送の日付にかかわらず消費税率8%で対応するということです。

カウネット東日本物流センター 加藤雄章センター長
「輸送会社様が、ほかの(会社の)荷物も増えていて、われわれ以上に苦労している。
“何とかあした届けて下さい”と、無理はいえない状況。」

あすから消費増税 目前にした都内スーパーは

今井リポーター
「冒頭、中継したスーパーから再び中継でお伝えします。
社長の田中さんです。
すみません、お忙しいところ。
このあとまもなく閉店ですが、閉店したあとは、何か準備はあるんですか。」

スーパーTANAKA 田中章一社長
「プライスカード、ポスターや展示物はもう貼りましたので、準備はオーケーなんですが、これから本番のレジのソフトの入れ替えが待っていますので、これが何時に終わるか、ちょっと分からなくて、2時か3時なのか、朝までかかっていまうのか、ちょっと分からないような状況なので、ちょっと不安があります。」

今井リポーター
「まだまだ作業があるということですね。
そして、あしたからは税率が引き上げられます。
お店としてはいいスタートが切れそうでしょうか。」

スーパーTANAKA 田中章一社長
「われわれ中小小売店は、5%の還元というのがありますので、きょう30日より、1日のほうが安くなる商品がキャッシュレスのお客様に対してはありますので、その辺をしっかり、お客様に告知していきたいなと思っています。」

今井リポーター
「このあとも、まだまだ準備が続くスーパーから、中継でお伝えしました。」

あすから消費増税

桑子
「夜通しになるかも、というお話でした。
刻々と迫る中で、あす混乱が起きないかも心配ですが、なんといっても消費や景気への影響ですよね。
ポイント還元や軽減税率が冷え込みをやわらげることにつながるのか、注目していきたいと思います。」

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