2020年2月4日(火)

アイオワ党員集会 ”結果がわからない” 現地で何が?

桑子
「11月のアメリカ大統領選挙に向け、民主党の候補者選びの初戦となったアイオワ州の党員集会。
その結果は、その後の選挙戦を占うものとして世界が注目しています。」


有馬
「注目しているんですが、現地では、日付が変わってもその結果が分からないという異例の事態となっています。
アイオワ州で何が起きているんでしょうか。」

手応えと勝利への自信

サンダース上院議員
「とても良い結果になる予感がする。」

ウォーレン上院議員
「史上最も腐敗した大統領を打ち負かすため、また一歩、前進した。」

前サウスベンド市長 ブティジェッジ氏
「我々は勝利を手に(次の)ニューハンプシャー州の戦いに臨む。」

支持者を前に選挙戦の手応えや勝利への自信を語った、民主党の候補者たち。
いずれも、結果の発表を待たずに行われた演説です。

バイデン前副大統領
「長い夜になりそうだが、いい気分だ。」

注目の党員集会で一体、何が起きたのか。

約1700か所で候補者選び

アイオワ州のおよそ1700か所で行われた党員集会。

会場のひとつとなったこの高校。
集まった党員に、それぞれの陣営の担当者が支持を呼びかけました。

バイデン派
「バイデン氏はリーダーとして手堅い。
私たちに加わって、11月の大統領選に勝とう。」

ウォーレン派
「物事を実務的に進めてほしいのなら、ウォーレン氏を支持しよう。」

民主党の党員集会では、党員たちがこうした説得や議論を通じて誰を支持するのか決め、候補者ごとのグループに分かれます。

この段階で全体の15%以上の支持を獲得できなければ、そのグループは解散。

勝ち残ったグループは解散したグループの取り込みを図り、支持の拡大を目指します。
2回のグループ分けの結果、各候補者が獲得した支持者の数を地区ごとに集計。
これを州の本部で合算すると、アイオワ州での各候補者の順位が決まるのです。

「ウォーレン氏に67人、サンダース氏に92人…。」

今回も、参加者どうしの話し合いをもとに支持する候補者を決めるという伝統的な手法で、順調に進むかに見えていましたが。

ABC特番
「アイオワから驚きのニュースだ。」
「党員集会の結果がいまだに出ていない。」

“陰の勝者はトランプ大統領”

会場の後片づけが始まり、日付が変わっても、一向に州全体の集計結果が判明しない異例の事態となっているのです。

原因は、アイオワ州の民主党が今回の党員集会から取り入れた、新たな試みにありました。
透明性を確保するためとして、従来の「最終結果」に加え、集計の途中経過も発表することにしていたことが、結果をまとめる際の遅れにつながったというのです。

アイオワ州の民主党代表者
「これは報告過程における問題で、ハッキングなどによるものではない。
現在、手作業で確認中で、結果発表はきょうこのあとになるはずだ。」

専門家からは、厳しい指摘も。

上智大学 前嶋和弘教授
「世界中が注目する最初の党員集会で、技術的な問題や連絡ミスで結果も出ない。
これで大丈夫なのかと疑問に持つ人も多いと思う。
そう考えると、影の勝者は、実はトランプ大統領かもしれない。
民主党側の組織的な失態が明らかになったことで、『むしろトランプ氏が安泰ではないか』と思わせたところはある。」

“前代未聞の事態”に衝撃

その、トランプ大統領。
同じアイオワ州で行われた共和党の党員集会で、勝利を確実に。

そして先ほど、ツイッターで民主党をこう批判しました。

“民主党の党員集会は紛れもない大惨事だ”
“民主党が国政を担ったときのように何も機能しない”
“アイオワで大勝利したと言える唯一の人物は『トランプ』だ”

アメリカのABCテレビの政治部長も衝撃を受けていました。

米ABCテレビ クライン政治部長
「これまでこんなことはなかった。
一晩中『まもなく発表』のままだ。
アイオワ州の民主党は費用と時間を費やし、注目を集めたのに結果が出せていない。
誰が勝ったのか決められなければ、すべてがむだになる。」

前代未聞の、この事態。
有力候補の1人で民主党重鎮のバイデン前副大統領は、こう苦言を呈しました。

バイデン前副大統領
「アイオワ州の民主党が必死に集計している。
慎重にやってもらいたい。」

民主党 初戦のつまずき

桑子
「みなさん、今回の事態にかなり手厳しいですね。
『陰の勝者はトランプ大統領かも』という前嶋教授のことばがなんとも印象的でした。」

有馬
「民主党は中道と左派に割れ足並みが揃っていない。
さあアイオワからという出だしでこの失態だから、民主党には痛い。
このつまずきから立ち直れるのか、いちばん心配しているのは党の支持者かもしれない。」

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